春の引っ越しシーズンが近づいてきた。新居への期待が高まる一方で、気になるのが費用だ。引っ越し業者への支払いや新しい家具・家電の購入は想定内だが、実際に経験した人たちが「意外にお金がかかった」と感じたのは、もっと地味な項目だった。
不動産関連の調査を手がけるAlbaLinkが、引っ越し経験者500人を対象に実施した調査から、見えにくいコストの実態が明らかになった。
粗大ゴミ処分が予想外の出費に
意外にお金がかかったもの1位は「ゴミの処分費用」で30.0%。2位の「家具の購入」(29.0%)とほぼ同率となり、3位の「家電の購入」(14.4%)を大きく引き離した。
ゴミ処理費用が予想外にかさんだ理由として、「粗大ゴミが思ったより出た」「地域によって処分費用が大きく違う」といった声が寄せられた。引っ越しを機に持ち物を見直すと、長年しまい込んでいたものや不要な家具・家電が予想以上に出てくる。多くの自治体では粗大ゴミの回収に費用がかかり、一部の家電はリサイクル料金も必要だ。
4位には「引っ越し業者の料金」(11.0%)が入ったが、「意外にかかった」と感じた人は1割程度にとどまる。

積み重なる細かな出費
5位「カーテンの購入」(7.8%)、6位「梱包材の購入」(7.0%)、7位「交通費」(5.2%)も意識されにくい項目だ。
カーテンは窓のサイズが変われば買い替えが必要になり、部屋数が増えれば必要枚数も増える。梱包材については、引っ越し業者からもらえる段ボールで足りると思っていたが、実際には追加購入が必要だったという声が目立った。
交通費が想定外になりやすいのは、引っ越し当日だけでなく、下見や新居の掃除、鍵の受け渡しなど、移動回数が意外に多くなるためだ。とくに遠方への引っ越しでは、かさみやすい費用となる。
節約しても安心には対価を
こうした意外な出費が積み重なる中、費用を節約するための工夫を尋ねたところ、「できるだけ自力で運ぶ」が40.6%で最多となった。「荷物を減らす」(37.6%)、「安い引っ越し業者を探す」(11.0%)が続く。自分で運べるものは運び、荷物量を減らすことで引っ越し業者への支払いを抑える努力が見て取れる。

一方「費用をかけて良かったサービス」では「信頼できる引っ越し業者」が38.4%で圧倒的1位だった。節約を重視しながらも、安心や品質には対価を払う価値があると考える人が多い。

引っ越し費用が「意外にかかった」という実感は、目に見えにくいコストへの準備不足から生まれている。華やかな新生活の準備だけでなく、地味だが避けられない出費にも目を向けておく必要があるだろう。
【調査概要】
調査対象:引っ越し経験者500人
調査期間:2025年12月20日~21日
調査方法:インターネット調査



