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2026.02.05 18:00

イーロン・マスクが世界一の富豪の座を守る 「世界長者番付トップ10」2026年2月版

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6位:ラリー・エリソン

資産額:2110億ドル(約32.9兆円。前月比340億ドル[5.3兆円]減)

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○主な資産源:オラクル○年齢:81歳○居住地:米カリフォルニア州ウッドサイド○国籍:米国

ラリー・エリソンは2025年1月21日、トランプ大統領が「スターゲート・プロジェクト」を発表した際にその場に同席した。同事業には、エリソン率いるオラクル、OpenAI、孫正義とソフトバンク、アラブ首長国連邦のMGX投資ファンドなどが参画している。各社は、米国内で主にデータセンターを中心とするAIインフラを構築するため、4年間で総額5000億ドル(約78兆円)を投じることを約束した。

エリソンは8月、息子デビッドとともに、パラマウントとデビッドが率いるスカイダンス・メディアの合併を実現させた。エリソンは、統合後の企業における議決権の約77.5%を掌握している。パラマウントは現在、ネットフリックスとワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収をめぐる争奪戦を展開している。

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エリソンは、1977年にソフトウェア企業オラクルを共同創業。2014年まで同社のCEOを務め、現在は会長兼最高技術責任者(CTO)を務めている。オラクルは、2026年1月にTikTok米国事業を140億ドル(約2.2兆円)で買収したコンソーシアムの一員でもある。オラクル株は、9月中旬にAI向けが中心となるクラウドインフラ事業の強気な収益見通しを背景に、1日で36%急騰した。これによりエリソンは一時、史上2人目となる「資産4000億ドル(約62.4兆円)超えの富豪」となり、マスクとの差を400億ドル(約6.2兆円)以内に縮めていた。しかしその後、AIバブルへの懸念や、クラウドインフラ事業の利益率、OpenAIとの提携への依存度を疑問視する声が上がり、オラクル株は約50%下落している。

2012年、エリソンはハワイ州ラナイ島の98%を3億ドル(約468億円)で購入したほか、カリフォルニア州やネバダ州、フロリダ州にも住宅を所有している。また、テスラにも投資し、2018年から2022年8月まで同社の取締役を務めた。

7位:ベルナール・アルノー

資産額:1690億ドル(約26.4兆円。前月比260億ドル[約4.1兆円]減)

○主な資産源:LVMH○年齢:76歳○居住地:パリ○国籍:フランス

ベルナール・アルノーは、高級ブランド大手LVMHの会長兼CEOを務めている。彼は、建設業で成功し巨額の富を築いた父の資産から1500万ドル(約23億円)を用いてクリスチャン・ディオールを買収し、キャリアをスタートさせた。アルノーはその後、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、モエ・エ・シャンドン、セフォラ、ジュエリーブランドのティファニーなど、約70のファッション・化粧品ブランドを擁する世界最大の高級ブランド企業を築いた。

アルノーの子ども5人は全員、LVMHグループの事業に携わっている。2024年には、息子のアレクサンドルとフレデリックが取締役に就任し、アレクサンドルはワイン・スピリッツ部門の副CEOに任命された。ディオールを統括する娘デルフィーヌ、息子アントワーヌはすでに取締役に名を連ねており、2024年にはフレデリックがLVMHの持株会社の責任者にも任命された。最年少の息子ジャンは、ルイ・ヴィトンで時計部門のディレクターを務めている。

アルノーは2023年の上半期の大半で世界一の富豪となり、2024年2月から5月下旬にかけても再びその座に就いていた。

8位:ジェンスン・フアン

資産額:1660億ドル(約25.9兆円。前月比40億ドル[約6240億円]増)

○主な資産源:半導体○年齢:62歳○居住地:米カリフォルニア州ロスアルトス○国籍:米国

ジェンスン・フアンは1993年にエヌビディアを共同創業し、以来同社CEO兼社長を務めている。彼は同社を1999年に上場させ、現在同社の約3%を保有している。エヌビディアのGPUは、当初コンピューターゲーム分野で圧倒的存在となり、現在ではAI領域で支配的な地位を確立している。同社は2025年10月、史上初の時価総額5兆ドル(約775兆円)に到達した企業となった。

台湾生まれのフアンは幼少期にタイへ移住したが同国の社会不安が高まり、家族の判断で兄とともに米国へ送られた。

9位:アマンシオ・オルテガ

資産額:1450億ドル(約22.6兆円。前月比10億ドル[約1560億円]減)

○主な資産源:ZARA○年齢:89歳○居住地:ラ・コルーニャ(スペイン)○国籍:スペイン

アマンシオ・オルテガは、ファストファッションの先駆者として知られる。1975年、元妻ロサリア・メラ(2013年死去)とともに、ZARAを展開するインディテックスを共同創業し、現在マドリード上場の同社株約60%を保有している。インディテックスは、マッシモ・ドゥッティやプル&ベアを含む8ブランドを擁し、世界各地で約5000店舗を展開している。2022年には、インディテックスで15年間勤務した娘のマルタ・オルテガ・ペレスが会長に就任した。オルテガは、年間4億ドル(約624億円)超の配当収入を得ており、その多くを欧州や北米の不動産に再投資している。

10位:ウォーレン・バフェット

資産額:1420億ドル(約22.2兆円。前月比70億ドル[約1.1兆円]減)

○主な資産源:バークシャー・ハサウェイ○年齢:95歳○居住地:米ネブラスカ州オマハ○国籍:米国

「オマハの賢人」の異名を持つバフェットは、史上最も成功した投資家の1人とされている。米国議会議員だった父を持つ彼は、11歳で初めて株式を購入し、13歳で初めて納税申告を行った。彼は2025年12月末にバークシャー・ハサウェイのCEOを退任したが、会長職には引き続きとどまる。同社は、保険大手ガイコや電池メーカーのデュラセル、外食チェーンのデイリークイーンなど、数十社を傘下に持つ。

2010年、バフェットはビル・ゲイツ、メリンダ・フレンチ・ゲイツとともに「ギビング・プレッジ」を立ち上げ、ビリオネアたちに資産の少なくとも半分を慈善活動に寄付することを呼びかけた。バフェット自身は、資産の99%を寄付すると宣言している。彼がこれまで寄付した額は約650億ドル(約10.1兆円)に上り、その多くはゲイツ夫妻が設立した財団、彼の子どもたちが運営する財団、そして亡き最初の妻が設立した財団に渡っている。

世界で最も裕福な男性は?

世界で最も裕福な男性は、テスラおよびスペースXのCEOを務めるイーロン・マスクで、純資産は7750億ドル(約120.9兆円)に達している(2026年2月1日現在)。マスクは、2024年5月下旬にフランスのベルナール・アルノーを抜いて世界一の富豪となり、現在もその地位を維持している。

世界で最も裕福な女性は?

世界で最も裕福な女性はアリス・ウォルトンで、ウォルマート創業者サム・ウォルトンの娘だ。純資産は推定1260億ドル(約19.7兆円)で、世界全体では15番目に裕福な人物にあたる(2026年2月1日現在)。彼女の資産の大半は、亡き父から相続した小売大手ウォルマートの持ち株に由来する。

アリスの兄弟であるロブ、ジム、ジョン(2005年死去)も、父からウォルマート株を相続した。ジョンの持ち分は、未亡人のクリスティ・ウォルトン、息子のルーカス・ウォルトンが相続した。この2人はいずれも、フォーブスのビリオネアリストに名を連ねている。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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