北米

2026.02.04 14:30

カナダとインドが30億ドル規模のウラン供給契約で大詰め 3月にも締結へ

Shutterstock.com

Shutterstock.com

カナダとインドが、今後10年にわたる数十億ドル規模のウラン供給契約の締結に大詰めを迎えている。先週インドのゴアで開催された「インディア・エナジー・ウィーク」が閉幕したばかりだが、同会合に出席した両国関係者の話によると、この契約は3月に予定される首脳会談の場で署名される見通しだという。

国際エネルギー機関(IEA)によれば、カナダは世界第2位のウラン生産国であり、世界生産量の13〜15%を占めている。一方、インドは世界第3位のエネルギー消費国である。

急成長を続ける経済を背景に、インドは原子力発電の設備容量を2047年までに現在の10倍となる100ギガワットへ拡大する方針であり、そのための安定的なウラン調達先を求めている。両国はこの分野での連携を模索している状況だ。

カメコが中心的役割

この供給契約の中核を担うのが、カナダのカメコ(Cameco Corporation)となる。同社はサスカチュワン州に本拠を置く、世界最大の上場ウラン企業だ。

同社は、世界で最も品位の高いウラン鉱床とされるシガーレイク鉱山(カナダ・サスカチュワン州北部)の筆頭株主である。同鉱山は2014年から操業しており、カメコの資産ポートフォリオの中核を成している。

2022年5月以降、カメコはシガーレイク鉱山の持分54.547%を保有している。その他の主要株主は、オラノ・カナダ(40.453%)とTEPCO Resources(5%)である。

インド原子力省の広報担当者は、想定される10年契約の規模について「30億ドル(約4680億円)前後」と述べている。カメコ側は「然るべきタイミングで市場に情報提供する」としたのみで、それ以上のコメントは控えた。

カーニー首相の訪印

ウラン供給に関する協議が進んでいること自体は認めながらも、インディア・エナジー・ウィークに参加したカナダ代表団は、カメコが関与する可能性も含め、商業上の機密性を理由に詳細の開示を避けた。

しかし、同会合で行われた対談形式のセッションで、カナダのティム・ホジソン・エネルギー天然資源大臣は、インドメディアが最近報じた内容を追認した。すなわち、マーク・カーニー首相が3月にデリーを訪れ、ナレンドラ・モディ首相と会談し、ウラン供給を含む複数の通商協定をまとめる予定だというものだ。

次ページ > カナダとインド、両国関係の立て直しを象徴する動き

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事