ロボタクシー分野で他をリードするウェイモは、競争が激化する中、新たな都市への進出と自動運転車両数の拡大を目的として、新たに160億ドル(約2兆4900億円)を調達した。アルファベット傘下の同社は、今回の資金調達によりその評価額が1260億ドル(約19兆5900億円)に達したとされている。
ウェイモは最近マイアミで商用サービスを開始したばかりで、フェニックス、サンフランシスコ湾岸地域、ロサンゼルス、オースティン、アトランタでも事業拡大中だ。さらに、ナッシュビル、デンバー、サンディエゴ、ワシントンD.C.、デトロイトなど、米国内の複数都市でのサービス立ち上げを準備している。
また、ロンドンや東京などを含む海外都市でもロボタクシー事業を開始する意向だ。今回調達した資金の大部分はアルファベットからの出資であり、その他にも、ドラゴニア・インベストメント・グループ、DSTグローバル、セコイア・キャピタルといったベンチャー投資会社も参加している。
イーロン・マスク率いるテスラ、アマゾン傘下のズークス、ワービ、ニューロ、さらには半導体大手のエヌビディアなど、多くの企業がロボタクシーの分野で主導権を争っている。しかし、ウェイモが持つ圧倒的な先行優位性と資金力により、当面は同社がその最前線に立ち続ける可能性が高い。
少なくとも中国以外の地域では、専用のロボタクシー車両をこれほど大規模に運用している企業は他に存在しないからだ。マスクは、テスラが間もなく自動運転分野で主導権を握ると繰り返し主張しているが、それがいつ実現するのかは依然として不透明である。
「ウェイモは数兆ドル規模の世界市場に身を置いており、私の見る限り、近い競合は存在しない」と、著名なテクノロジー投資家で億万長者のビノッド・コースラは、2025年に行ったフォーブスのインタビューで語っている(彼のファンドは今回の資金調達ラウンドには参加していない)。
「これは数兆ドル規模のビジネスであり、率直に言えば、グーグルの広告事業を大きく上回る可能性すらある。彼らは他社との差をさらに広げる立場にあり、私ならデータセンターと同じくらい、つまり年間数百億ドル規模の資金を投じて、対応エリアを急速に拡大し、市場シェアを極めて速いペースで掌握しようとするだろう」
今回の大規模な資金調達は、複数の報道を通じて事前に予想されていた。



