また、VR活動で「収入」を得る住人も増加していた。30%が「収入あり」と回答しており、2023年から約6%増であった。さらに「すでにVR活動を生活の主軸にしている」と答えた回答者は、2023年時点では全体のわずか2%しかいなかったのが、2025年は5%と倍以上に増加していた。少しずつではあるが、VRが単なる趣味から経済活動にシフトしているといえるだろう。
実際に2025年はVR向けのアイテム販売で巨額を稼いだという報告が相次いでおり、中にはBOOTHでの総売上が2000万円を超えたユーザーも。まさに「VRChatドリーム」だ。
さらに本業をVR活動に切り替えたという住人も、筆者の周りでも少しずつ増えている。
「今後メタバース内で経済が拡大していくと思いますか」という質問には84.9%がYESと回答しており、実際の住人の感覚としては今後も経済や人口の拡大は続くのではないかという意見が多かった。一方で「平和なメタバースが損なわれるのでは」「巨大資本に独占されるのでは」などの不安の声も上がった。
「経済性」はメタバースをただの遊びではなく、本当の意味で「生きていく」世界にする上で不可欠な要素だ。右肩上がりの人口増が続くこの世界で、経済はますます加速していくだろう。メタバースには物理的な制約や限界がないため、究極的にはいずれメタバースの経済規模は物理世界を凌駕するものになると筆者は考えている。
しかし、その過程での課題は山積みであり、一筋縄ではいかないだろう。筆者も一人の住人として、メタバースの健全な発展を祈っている。発展途上の今のメタバースは今この瞬間でないと体験できない。興味がある人はぜひ実際に体験してみてほしい。
ソーシャルVRユーザーの経済活動を調査したレポート「メタバース経済:ソーシャルVRライフスタイル調査2025」を公開しました。仮想世界における支出・収入・価値創出の在り方を定量定性の両面から分析しました。人類とメタバースの未来に向けたオープンな議論を活性化させるため、以下より全84ページ無償公開します。


