リーダーシップ

2026.02.05 13:00

少ない裁量、板挟み──中間管理職がプレッシャー下でも成果をあげるために必要なリーダースキル7つ

Shutterstock.com

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企業のマネージャー(中間管理職)はかつてないプレッシャーにさらされており、その負担が顕在化している。Gallup(ギャラップ)の報告書「世界の職場の現状(State of the Global Workplace)」2025年版によれば、マネージャーたちは現在、自分の部下よりも高いストレスレベルを報告している。その要因は、役割の過負荷と、業務で要求されることに対するコントロールの欠如にある。リーダーシップスキルに余力のない状態が長期間にわたって続くと、チームが弱体化し、成功への道筋が危うくなる。

そうしたプレッシャーは、現代の職場の仕組みの中に組み込まれている。マネージャーは、組織の緩衝材となり、上層部の決定と、現場の現実の板挟みになっている。戦略転換、組織再編(リストラ)、テクノロジーの導入といったさまざまな方針は、すべてこの中間層を通過するが、彼らはしばしば、実質的な発言権を持たず、意味のあるインプットができない状態にある。それでもなお、チームを集中させ、やる気を維持し、生産性を保つ責任はマネージャーにある。

プレッシャーの下でも成果を上げられるマネージャーは、チームの成功には特定のリーダーシップスキルが必要であることを理解している。最も重要な7つのスキルを以下で紹介していこう。

1. 自己認識と自己制御

マネージャーのストレスは、表にあらわれやすい。そうしたストレスは、会議の雰囲気や対応速度、計画変更時の反応にあらわれる。

『BMC Public Health』に発表された研究によれば、リーダーが持続的なプレッシャーを経験した後、そのストレスは部下へ直接的に伝播し、ストレスレベルの上昇は数カ月にわたって持続することが示されている。リーダーは、ストレスを吸収するどころか増幅させがちだ。その主な理由は、プレッシャーが自分の行動にどう影響しているかをリアルタイムで自覚できていないことによる。

マネージャーが限界に達すると、小さな不満が、公の場での叱責に変わり、妥当な要求も、個人的な攻撃に感じられるようになる。自己制御は、こうした変化を早期に自覚することから始まる。こうしたリーダーシップスキルを身につけたマネージャーは、ストレスの兆候を察知し、その圧力がチームに波及する前に、これに対処する。その結果、信頼関係と従業員の幸福が守られる。

専門家からのアドバイス:うんざりするメールや依頼に反応する前に、いったん立ち止まり、ストレスの受け皿がどれくらい一杯になっているかを自問してみよう。もし限界に近ければ、返信を1時間遅らせるか、返事の前に少し散歩するといい。こうしたシンプルなバッファ(緩衝)が、反射的なコミュニケーションでチームにストレスを与えることを防いでくれる。

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翻訳=米井香織/ガリレオ

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