リーダーシップ

2026.02.02 16:22

CEOという肩書きが持つ、予想外の影響力

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大企業のCEOであることには、パラドックスがある。

一方では、3万人の従業員のほとんどが、私個人にはさほど関心がなかった(おそらく私の名前すら知らなかっただろう)。

他方では、その肩書きは、私が予想もしなかった形で私の影響力を増幅させた。

なぜなら、私の核心において、私の仕事は決して肩書きに関するものではなかったからだ。私は常に「ポール」だった。

しかし突然、肩書きが変わると、私の発言すべてに特別な重みが加わった。何気ない一言が指示と解釈されることもあった。冗談のつもりが、誰かの自信を打ち砕くこともあった。記者に対してであれ、1対1のミーティングであれ、私の言葉は、常に予想できる形ではない形で組織全体に波及していった。

だからこそ、目的は肩書きよりも重要でなければならない。

もはやあなた自身の声ではない

また、目立つリーダーシップの役割に就くと、あなたの声はもはやあなた自身のものではなくなる。それは、聞いている人にとって企業の声となる。あなたの意見や考えが、突然行動項目になることもある。あなたの好みが、意図せずプロジェクト全体の方向性を左右することもある。

何かが「ブレインストーミング」なのか提案なのかを明確にするよう、注意しなければならない。さもなければ、彼らがそれを指令と受け取ったために、部門全体が方向転換したことを後で知ることになる。

好むと好まざるとにかかわらず、あなたは今、企業を代表して発言しているのだ。だからこそ、有名なCEOの中には、ソーシャルメディアに投稿しただけで、市場操作の疑いで米証券取引委員会(SEC)の調査を受けることになる人もいる。彼らは自分以上のものを代表して発言しているのだ。

明確さと目的

準備ができていようといまいと、あなたの肩書きはあなたの影響力を増幅させる。企業においては、すべての仕事が重要だ。そして、リーダーになるために肩書きは必要ない。誰もが自分の仕事に目的意識を持ち、優れたリーダーシップを発揮するよう努めるべきだ。しかし、見出しを飾るのがCEOであって、22歳の若手営業担当者ではないのには理由がある。

経営幹部にいる人、あるいはそこを目指している人にとって、これは影響力という贈り物であり、同時に重荷でもある。あなたの肩書きは扉を開き、あなたの声を増幅させるかもしれないが、同時にあなたの言動の結果も拡大させる。

だから、次に昇進したときには覚えておいてほしい。人々はあなたの話を聞いているだけでなく、あなたを解釈しているのだ。言葉に明確さと目的がなければ、誤解が蔓延する可能性がある。

明確さと目的は、経営幹部のメンバーにとって常に手を携えて進まなければならない。私の新著『The Detour CEO』で論じていることの1つは、私の価値観と目的が肩書きからではなく、肩書きの外側から来たということだ。あなたの価値観が、あなたの目的に明確さをもたらす。どんな肩書きも、それをあなたのためにしてくれることはできない。

何年も経てば、誰もあなたを肩書きで覚えてはいない。あなたの顔は人々が通り過ぎる壁に掛かっているかもしれないが、その企業を去るとき、外側での自分の価値観と目的が何であるかを知っていた方がいい。さもなければ、肩書きを目的より優先させたために、完全に迷い、空虚に感じるだろう。

今日、仕事の内外で持ちたい影響力のタイプについて、時間をかけてブレインストーミングしてみてほしい。共通するテーマは何か。場所や肩書きに関係なく、あなたが守る価値観は何か。

そして、それが続けるべき会話であるなら、私のウェブサイトで私とつながり、あなたの価値観に明確さをもたらし、最大の影響力を持てるよう話し合おう。

forbes.com 原文

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