食&酒

2026.02.10 09:15

シャウエッセンの音はホームランの音。「パリッ」が美味しさを増す音響特性を実証

日本ハム公式ホームページより。

日本ハム公式ホームページより。

日本ハムが1985年から販売している「シャウエッセン」は、食べたときのパリッという音を売り物にしているが、あれは単に「いい音」というだけでなく、音響的に美味しさを増す要素が複数含まれる独特のサウンドであることが実証された。

日本ハムは、そのこだわりの音が味にどう影響するかを解明しようと日本音響研究所に検証実験を依頼した。10〜60歳代の男女16人に協力してもらい、シャウエッセンを含む日本ハムのウインナーソーセージ3種類、他社製品2種類の合計5種類を食べるときの音を収録した。

1種類につき80データを取得、解析して結果をグラフ表示したところ、シャウエッセンは、「瞬間的に破断するときの音」に該当する高周波数帯、「線の太さ」(音の頻度)、「色の分布」(音の強さ)ともに、「もっとも存在感のある」結果が示された。また、口の中で共鳴する成分(1000ヘルツ付近)の音も、シャウエッセンがもっとも強かった。

日本音響研究所の鈴木創所長は、人が美味しいと感じる音には次の3つの要素があると話す。

1. キレのよさや爽やかさを感じる1万Hz以上の高周波成分(餃子を焼くときのジューッ、炭酸のシュワシュワなど)

2. 前歯で噛みきるときに鳴る「聴覚感度のよい周波数帯」。この音は歯根膜を通じて脳に「おいしい」という刺激を与える(ポッキーを噛んだときのポキッなど)

3. 1000ヘルツ前後の口の中で共鳴して生まれる音(唐揚げを噛むときのモグモグなど)

シャウエッセンは、噛んだ一瞬の「パリッ」に、この3つの要素が含まれているとのこと。

さらに、そのシャウエッセンの「パリッ」という音を、2025年7月6日の楽天戦でレイエスが放った逆転満塁ホームランなどの、高い周波数まで伸びて、持続時間も長いボールをバットの芯で捉えた力強い音の分布図が、シャウエッセンの音とほぼ同じだった。これらの音を差し替えても「違和感がないほど酷似」していたそうだ。

鈴木所長は、こうしたシャウエッセンの独特な音はそれだけで美味しさを想起させ、「これから美味しいものを食べるぞ」という信号を脳に送る音が鳴り、口の中に味として広がる構造になっていると指摘している。「美味しいものには音がある」というシャウエッセンの宣伝文句が科学的に証明されたわけだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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