iPhoneやAirPodsなど、アップルのデジタルデバイスはOS標準の「探す(Find My)」アプリケーションによるリモートトラッキングに対応している。アップルの紛失防止スマートトラッカーである「AirTag」を装着すれば、キーホルダーやバッグなど、通電しないユーザーの持ち物もまた「探す」アプリの検索対象になる。
アップルが2021年4月に初代のモデルを発売したAirTagが、約5年ぶりにアップデートされた。新しい第2世代のAirTagが進化したポイントを振り返りながら、紛失防止スマートトラッカーとして実際に役立つシーンを、ユーザーである筆者自身の体験も交えながら紹介したい。
AirTagはアップルが持つ「強み」を活かしたスマートトラッカー
近年、Bluetooth Low Energyを中核とする低消費電力通信に加え、モバイルデバイスとクラウドを活用した位置情報ネットワークやモバイルアプリケーションの技術が成熟してきた。これにともない、紛失防止スマートトラッカーとそれを取り巻くサービスも充実している。
スマートフォンなどのモバイル端末とクラウドを活用するトラッキングサービスは数多く存在するが、グローバルな規模で確立され、安定的に運営されているエコシステムはアップルの「探す(Find My)」と、グーグルの「Find Hub」の2つに集約される。
アップルはiPhoneにiPad、Apple Watchなどの自社デバイスが広く普及している強みと、プライバシー重視の設計を活かした位置情報ネットワークを構築している。一方、グーグルには、メーカーを横断するAndroidデバイスによる圧倒的な母数を武器とするプラットフォームがある。
今回紹介するAirTagは、デバイスを利用するためにAppleアカウントのほか、iOS・iPadOSを搭載したiPhoneまたはiPadが必要だ。一方、グーグルにはAirTagに相当する“グーグル純正”の紛失防止スマートトラッカーが存在しない。Find Hub対応製品は主にグーグルのサードパーティが扱っている。
例えばLife360傘下のTileが発売するスマートトラッカーのように、独自アプリによってAndroidとiOSの両方に対応する製品もあるが、これらはOS標準の位置情報ネットワークとは異なる独自の仕組みで動作する。
より広いエリアをカバーする無線通信探索。チャイム音も改善
AirTagを装着した持ち物を探す際には、iPhoneの「探す」アプリを起動し、無線通信によって位置情報を確認するか、AirTagに内蔵されたスピーカーから音を鳴らしてトラッキングする。第2世代のAirTagではこのような探索体験がさらに向上し、より「探しやすく」なっている。



