世界的に有名なパンクロッカーで、マルチプラチナバンド「オフスプリング」のリードシンガーであるデクスター・ホランドが、大きなマホガニーのデスクからZoom通話に参加してくれた。彼の背後には、本が並ぶ本棚がある。
正直なところ、何を期待していたのか自分でもわからない。ギターが壁一面に並んでいるとか、ステージとか、ドクロとか? ところが、目の前の光景は、まるでオフィスそのものだった。
これはパンクロックではない。もちろん、それこそがまさにポイントなのだ。
ホランドには、見た目以上のものがある。そして、その複雑さこそが、私が彼と話したいと思った理由だ。彼のキャリアは、常識を破るものの典型例である。
多くの人たちは、キャリアを築く「正しい」方法は、人生の早い段階で何かを選び、定年まで貫くことだと、早い時期から執拗に教え込まれる。私たちの文化は直線的であることを称賛、逸脱を恐れる。学校でのキャリアデー(職業・業界紹介)は、理解しやすい職業名の羅列であって、失敗も含めた本物の人間の旅の連続ではない。そして、それが深刻な悪影響をもたらしていると考えている。人々を枠にはめ込め、好奇心を罰する。あるいは、単に知らないということを罰する。役職や企業、学位から成長して抜け出したとき、才能ある進化する人間に、自分に何か問題があると思い込ませるのだ。
さらに陰湿なことに、最悪の場合、そのメッセージは単一性を説く。情熱は1つだけであるべきで、それはお金を稼ぐ仕事に明確に結びつき、決して変わるべきではないと伝えるのだ。もしそのアドバイスが紙に印刷されて机の上にきちんと置かれていたら、私が激怒して机をきれいに払い、そして机ごとひっくり返す姿を想像してほしい。
平均的な米国人は、55歳までに12の仕事を経験する。直線的なキャリアは当たり前のことではなく、マーケティング上の詐欺だ。それなのに、それが私たちに提供される主流の物語なのだ。
だからこそ、私たちは子供だけでなく、全員が私がキャリアの非直線的と呼ぶものの、より良い例を必要としている。風変わりな例外としてではなく、成功の正当な例として、目に見える非直線的なヒーローが必要なのだ。ここでは表現が重要だ。なぜなら、大きな回り道や未完の章、深い混乱を許容する成功のバージョンを見たことがなければ、それらを過程の一部として見るのではなく、自分の中でそうした瞬間を病理化することを学んでしまうからだ。
こうしたキャリアの「ルールを破る人」は、私たちの目にもっと見えるようになる必要がある。そして、これから見るように、デクスター・ホランドは特に有用なケーススタディである。



