キャリア

2026.02.09 17:00

博士号を持つパンクロッカーが教える「ルール破り」なキャリアの築き方

オフスプリングのボーカル兼ギタリストデクスター・ホランド(Mike Lewis Photography/Redferns)

ホランドは、2000年代初頭とほぼ同じ姿をしている。ブリーチで脱色したスパイキーな金髪に黒いポロシャツだ。

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彼は、インタビューの依頼をあまり受けないが、この記事のテーマに興味をそそられたと語った。オフスプリングがプラチナを獲得する前、ホランドは高校の首席卒業生であり、大学では医学部進学課程だった。彼は医学部に3回出願したが、毎回不合格だった。彼は学問の世界に留まることを決め、修士号を取得し、南カリフォルニア大学の博士課程に入学し、HIVの分子生物学を研究した。

そして、あらゆる予想に反して、彼のバンドが成功した。

「バンドが本当に軌道に乗り始めたとき、マネージャーが『2、3年後には、この勢いは消える。今、チャンスをつかまなければならない』と言ったんだ」とホランドは語った。「彼は正しかった」

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MTV時代の成功の絶頂期に、ホランドは博士課程を休学した。休学はいつの間にか何年にも延び、未完成であることが彼を蝕んだ。

「未完成であることが気に入らなかった」と彼は私に語った。「いつも心の片隅にあった」

数年後──世界ツアー、驚異的な成功、そしてほとんどの人が十分過ぎるほど完璧だとと考えるキャリアを経て、彼は学問の世界に戻って博士号を取得した。5年かかった。ホランドはパートタイムで学位に取り組み、ほとんどをリモートで行うことができた。

「それでも多くの労力が必要だった」と彼は言う。「でも、自分に利用できる道がもっとあることを知るのは良かった」

ホランドは、自分の人生がマスタープランに従ったという考えに抵抗すると語った。むしろ、永久に放棄することを拒否した興味の蓄積だったと彼は言う。

「1つのことを長くやりすぎると、もう1つが恋しくなる」とホランドは語った。「本当に学問が恋しくなる。新しいことを学ぶと良い気分になる」

彼は、何十年も心に残っているスティーブ・ジョブズの「未来を見据えて点と点を繋ぐことはできない。後から振り返って初めて繋がるのだ」というアイデアに言及した。一見無関係な道は、予測できなかった方法で後に交差することが多い。

その考え方は、音楽と科学だけでなく、彼が探求してきた他の分野、そして将来探求するかもしれないさらなる分野を説明する。ホランドはライセンスを持つパイロットだ。彼はホットソースの会社を立ち上げた。彼は宇宙飛行士への応募を真剣に検討している。

「NASAの宇宙飛行士になるには、博士号とジェット機の飛行時間1000時間が必要なんだ」とホランドは笑いながら語った。「そして思ったんだ──実際、応募できるじゃないかって」

ホランドは「なぜ私じゃないのか?(why not me?)」という格言を体現している。何かに好奇心を感じたり、引き寄せられたりすると、彼は深く考えすぎない。ただ挑戦するのだ。

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