ビットコインは2026年に入ってからずっと苦戦しており、金と銀の大規模なブームが、2008年より深刻な金融危機の前触れになりかねないとの懸念が広がっている。
ビットコイン価格は1ビットコイン当たり8万ドル(約1230万円。1ドル=154円換算)を切るまで下落し、10月のピークだった12万6000ドル(約1940万円)から下げた。パニック気味のトレーダーは、差し迫った価格暴落に身構えている。
ただし、JPモルガンは銀価格が天井に達したと指摘し、金とビットコイン価格についても大きな予測を打ち出した。
金価格、今後数年で最大8500ドルに達し得ると予測
JPモルガンのマネジング・ディレクターであるニコラオス・パニギルツォグルーが率いるアナリストは「今後数年にわたり、さらに上振れ余地があると見ています」と、CNBCが確認した顧客向けメモに記し、金価格が今後数年で最大8500ドル(約131万円)に達し得るとの予測を示した。
金先物「買われ過ぎ」、銀先物「著しく買われ過ぎ」で、ビットコイン先物は「売られ過ぎ」
JPモルガンのアナリストは、金先物は現在「買われ過ぎ」だが、銀先物は「著しく買われ過ぎ」で、ビットコイン先物は「売られ過ぎ」だと付け加えた。また、最近は金のほうが銀やビットコインよりも「より堅牢な流動性と市場の広がり」を示しているとも述べた。
短期的には、金と銀に利益確定や平均回帰のリスク
「このことは、短期的には金と銀の双方で利食い、あるいは平均回帰(価格が平均水準に戻ろうとする動き)が起きるリスクを高めます」と、JPモルガンのアナリストは述べる。
ビットコイン価格は今年苦戦しており、いわゆるディベースメント・トレードで急騰した金や銀に追随できていない。ディベースメント・トレードとは、政府が経済を支えるために通貨を刷り続けるとの見方に基づく取引だ。
金価格は昨年の今ごろからほぼ倍増し、銀は4倍に上昇した後、今週に入って急落して反落した。
今週、金は1オンス当たり5600ドル(約86万円)の過去最高値に達した後、5000ドル(約77万円)弱まで下げた。これは、昨年、金が1979年以来最大の年次上昇を記録した直後の動きだ。



