インストールの複雑さ自体がリスクの一部
OpenClawのインストールはシンプルだと宣伝されており、ターミナルにコピーする単一のコマンドとして示されることが多い。しかし実際には、ドキュメントにはシステムパス、権限、依存関係、OAuth(オーオース、認証・認可の仕組み)の認証情報、複数のAPIキーに関する問題が記載されている。複雑なインストールは近道につながり、近道は安全でないセットアップにつながる。
シュタインベルガーは改善されたドキュメント、セキュリティ監査、自動チェックで対応してきた。彼は数十のセキュリティ関連コミット(ソースコードへの変更記録)と増え続けるベストプラクティス集を強調している。これは必要かつ責任ある取り組みであり、同時にデフォルトの体験が依然として誤りやすいものであることを示してもいる。
OpenClawが本当に教えてくれること──次のセキュリティの戦いはアイデンティティ・権限・信頼の領域
製品としてのOpenClawは初期段階でリスクを伴うが、貴重な教訓を提供している。人はタスクを完了するためにわざわざ5つのアプリを開きたくない。メッセージを送信してただタスクが完了するのを見たいのだ。メッセージングは仕事と生活の万能リモコンになりつつある。また、次のセキュリティの戦いがどこで起きるかも示している。従来のマルウェアではなく、アイデンティティ、権限、信頼の領域だ。
OpenClawは、普段利用する環境から隔離して慎重に扱うこと
エンジニアやセキュリティ専門家にとって、OpenClawは隔離して慎重に扱えば有用な実験となりうる。予備のマシンや隔離されたVM(仮想マシン)で実行すること。パブリックインターネットから切り離しておくこと。許可リストを使用すること。ログには機密性の高い断片が含まれていると想定すること。ミスがあればキーを更新すること。プロジェクトのセキュリティ監査ツールを使用し、インストーラーの入手元を確認すること。
ガードレール(安全策)が整う前に到来した未来を垣間見ている段階
より良いAIアシスタント、より良いAIエージェントを求める一般ユーザーにとっては、OpenClawはまだその段階に達していない。ガードレール(安全策)が整う前に到来した未来を垣間見ている段階なのだ。
シュタインベルガーはリブランドの投稿を「ロブスターは最終形態へと脱皮(molted)した」と締めくくっている。しかしAI市場が明確に示しているのは、AIには本当の意味での最終形態など存在せず、この分野は進化し続けているということだ。


