3.感情が脅かされたときにも好奇心を保つ
特に愛する人から誤解されたり、批判されたり、あるいは傷つけられたりすると、気持ちは急速に確信へと向かう。この「不一致」による認知的不協和を解消するため、次のような筋の通った即席の物語を心の中で作り上げる。
・「この人は気にかけていない」
・「自己中心的だ」
・「これはわざとだ」
結果としてこの確信は安定感をもたらす。というのも、曖昧さが危険に感じられるからだ。感情的に安定した人はこの衝動に気づき、意識的に中断する。閉じるのではなく、開くのだ。そして、次のような真に探究的な質問をする。
・「そのときあなたに何が起きていたのか教えてほしい」
・「あの場面で、あなたは何を期待していたのか」
・「この状況をどう見ていたのか、順を追って説明してもらえないだろうか」
彼らはこれらの質問を、修辞的なものとしてみなすのではなく、本能的に情報を得るための働きかけとして捉える。この行動は実証的研究でも裏付けられている。
専門誌『Journal of Family Psychology』に2024年に掲載された研究では、視点取得を多く行う人ほど、意見の対立時に相手を傷つけたり批判したり、また距離を取ったりする言動が一貫して少ないことが示されている。パートナーだけでなく、第三者の観察者から見ても、彼らは否定的で反応的ではないと評価される。
これは、視点取得がエスカレーションを緩衝するためだ。つまり、相手がより敵対的になっても、視点取得を行う人が同じような態度を取る可能性は低い。この効果は関係満足度やコミットメント、自尊心、愛着不安の程度に関係なく見られる。
だからこそ、感情的に安定した人は「誰が正しいか」を証明するより、「何が真実か」を理解しようとする。これは、自分のニーズや境界線を放棄することではない。結論を出す前に情報を集めているにすぎない。その結果、複雑さを許容できるほど会話は心理的に安全な状態が保たれる。
これらの行動は孤立したテクニックではなく、相互に依存するプロセスだ。そして完璧である必要はない。感情的に安定した人であっても傷つき、時には反応的にもなる。かなり安定している人でさえ、立ち止まりや修復、やり直しが必要だ。不安定な人との違いは、感情的にスイッチが入らないことではなく、内省のためのスペースがあることだ。


