マイクロソフトは利益予想を上回った。では、なぜ時間外取引で株価が7%下落したのだろうか。
理由は、Azureの成長が鈍化しており、OpenAIへの依存が顕著になったためだ。2026年度第2四半期の売上高は812億7000万ドルに達し、予想の802億7000万ドルを上回った。EPSは4.14ドルで、予想の3.97ドルから増加した。いずれもポジティブサプライズである。しかし、第3四半期のAzure成長率ガイダンスは、恒常為替レートベースで37〜38%にとどまり、コンセンサスの37.1%にかろうじて並ぶ水準だった。
クラウドの成長率37%は、それでも印象的なのだろうか。答えはイエスでもありノーでもある。
投資家が求めていたのは、単なる安定ではなく成長の加速だった。より重要なのは、マイクロソフトが、残存する商業上の履行義務(受注残高)6250億ドルのうち、OpenAIが45%を占めると明らかにした点である。単一顧客への依存という観点から、それは重大なリスクを意味する。加えて、同社はAIインフラおよび設備投資を増やすため、営業利益率が約45.1%へ小幅に低下すると予測しており、コンセンサスの45.5%を下回った。
OpenAIが受注残高の45%を占める
OpenAIは第2四半期に2500億ドルのクラウド支出をコミットし、これがマイクロソフトの受注残高を前年同期比110%増に押し上げた。OpenAIを除くと、残りの受注残高は28%増にとどまる。これは堅調ではあるが、印象は良くない。OpenAIがマイクロソフト(およびオラクル、その他)に支払うのに十分な収益を生み出せなければ、この受注残高は意味をなさなくなる。
利益率はどうか
第3四半期の営業利益率ガイダンスは45.1%とされ、コンセンサスの45.5%を下回った。これが重大な問題だ。マイクロソフトはAIインフラ向けに四半期の設備投資として375億ドル(予想の343億ドルを上回る)を投じているが、利益率は上昇ではなく低下している。
第3四半期の売上高ガイダンス
売上高は806億5000万〜817億5000万ドルが見込まれ、中間値は812億ドルとなる。これはコンセンサス予想と完全に一致する。ポジティブサプライズはない。AI革命の最前線にいるはずの企業にとって、「予想どおり」という結果は満足できるものではない。



