うまくいった点はあったのか
第2四半期の実績自体は良好だった。売上高は812億7000万ドルで、前年同期比17%増となった。EPSは4.14ドルで、クラウドと生産性ソフトウェアの力強い成長に支えられた。Microsoft 365 Copilotは有料サブスクリプションが1500万に達した。事業のファンダメンタルズは依然として堅調だ。
なぜ市場はペナルティを科したのか
減速という物語である。Azureの成長は3四半期連続で低下している。設備投資は急増している(四半期ベースで375億ドル)。利益率には圧力がかかっている。さらに、受注残高の45%がOpenAIの支払い能力に依存している。時価総額3兆4000億ドルの企業にとって、これは重大な不確実性を生む。
バリュエーションはどう見えるか
株価450ドル、直近12カ月のEPSが14.97ドルとすると、PERはおよそ30倍となる。マイクロソフトとして過度に割高ではないが、安いとも言えない。市場が見たいのはAIの加速であって、減速ではない。悲観論はついにマイクロソフトの株価に織り込まれたのか。確かにそう見える。歴史的にMSFTはPER35倍を維持してきたが、現在はより控えめな30倍で取引されている。バリュエーションの観点では、魅力的なエントリーポイントである。当社の目標株価660ドルを無視したとしても、ストリートの平均予想である620ドルは、現在水準から35%の上昇余地を示唆する。
買いの好機か、それとも警告サインか
それは、Azureの成長が再び持ち直し、2026年に利益率が改善すると信じるかどうかによる。設備投資が売上高の増加につながるなら、マイクロソフトは順調だ。しかし、利益率が縮小する中でOpenAIの損失を資金面で支えているだけなら、株価はさらに下落する可能性がある。リスクとリターンの観点からは、現状のバリュエーションは魅力的な買いの好機に見える、というのが当社の見解だ。


