経営・戦略

2026.01.30 11:00

アマゾン、OpenAIに約7.7兆円の出資検討か 評価額約127兆円の可能性

Li Hongbo/VCG via Getty Images

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ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたところによると、アマゾンは、AIスタートアップのOpenAIに対し最大で500億ドル(約7.7兆円。1ドル=153円換算を出資する可能性について協議しているという。これが実現すれば、OpenAIの評価額は最大で8300億ドル(約127兆円)に達する可能性がある。

同紙によれば、アマゾンのアンディ・ジャシーCEOが、OpenAIのサム・アルトマンCEOとの協議を主導しているという。500億ドル(約7.7兆円)の出資が実行されれば、現在進行中の資金調達ラウンドにおいて、アマゾンがOpenAIに対する最大の出資者となる可能性がある。

OpenAIは、前回の資金調達からほぼ1年が経過している。ソフトバンクが主導した前回のシリーズFラウンドでは、同社は評価額3000億ドル(約45.9兆円)で400億ドル(約6.1兆円)を調達している。

ウォール・ストリート・ジャーナルは28日、現在進行中の資金調達ラウンドで、ソフトバンクがOpenAIに追加で300億ドル(約4.6兆円)出資する可能性があると報じた。これは、シリーズFとは別に、ソフトバンクが2025年12月に実施した225億ドル(約3.4兆円)の出資に続くものだ。

アマゾンはこれまでにもOpenAIとの取引実績があり、2025年11月には同社とクラウドコンピューティングに関する380億ドル(約5.8兆円)規模の契約を締結している。

アマゾン共同創業者であるジェフ・ベゾスの推定資産額は、29日に2521億ドル(約38.6兆円)へと減少した。一方、メタ共同創業者のマーク・ザッカーバーグは、同社の第4四半期における売上高が市場予想を上回ったことを受け、同日、ベゾスを抜いて世界第4位の富豪となった。

OpenAIとのクラウド契約に先立ち、アマゾンはOpenAIの競合であるアンソロピック(Anthropic)にも数十億ドル(数千億円)規模の投資を行っている。アマゾンは2023年9月にアンソロピックへ40億ドル(約6120億円)出資し、2024年11月にはさらに40億ドル(約6120億円)を追加出資した。

アマゾンのAI戦略の大きな柱は、OpenAIやアンソロピックといった企業のワークロードをアマゾンウェブサービス(AWS)上で稼働させることにある。AWSは同社で最も収益性の高い事業部門であり、同部門の2025年第3四半期の売上高は、前年同期比20%増の330億ドル(約5兆円)だった。アマゾンはまた、米政府機関向けのAIインフラに500億ドル(約7.7兆円)を投資しており、ペンシルベニア州に200億ドル(約3.1兆円)規模のAI関連施設を建設することも約束している。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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