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2026.01.30 09:30

銀が過去最高「120ドル」に急騰、金は「5600ドル」の最高値に接近

Yoray Liberman/Getty Images

Yoray Liberman/Getty Images

米国とイランの緊張が高まり、米ドル安が進む中、現地時間1月29日早朝に金と銀の価格が急騰した。銀は120ドルの大台を突破し、金は前日から約200ドル上昇して史上最高値となる5600ドルに迫っている。

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米東部時間午前9時30分時点での金価格は4.3%高の5535.10ドルとなったが、同日早朝に記録した史上最高値の5586.20ドルからはやや下落している。

銀価格は同時点で約7%高の121.10ドルとなり、この日早くに付けた史上最高値の121.79ドルに近い水準で推移している。

金と銀は、2025年以降強い上昇基調にあるが、今週はこれらの貴金属にとって特に重要な週となった。28日には金価格が220ドル上昇したが、これは1日当たりの上昇額としては過去最大であり、上昇率としても、新型コロナウイルスの大流行が金価格を押し上げた2020年3月以来の大きさとなった。

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ロイターによると、Nemo.moneyの市場アナリストであるジェイミー・ダッタは、今週の急騰について、「米国とイランの地政学的緊張、ドル安、そして連邦準備制度理事会(FRB)によるさらなる利下げを市場が織り込んでいることが、価格を終わりなき過去最高水準へと押し上げている」と説明している。

先日、ドルは4年ぶりの安値を付けた。ドナルド・トランプ大統領は29日、「巨大な艦隊」がイランに向かっていると述べ、同国に対し、「交渉による公正かつ公平な合意──核兵器は認めない」と呼びかけた。

ロータス・アセット・マネジメントの最高投資責任者であるハオ・ホンは、29日付けのブルームバーグの記事の中で、地政学的混乱が続く中で、金と銀は「極端なリスクに対する究極の安全資産」だと語った。

一部のアナリストはCNBCに対し、需給関係と一致しない極端な価格変動を理由に、貴金属市場は「壊れている」と述べている。ガレナ・アセット・マネジメントのCEO兼共同ポートフォリオマネージャーであるマクシミリアン・トメイは、「現在見られる貴金属価格の動きは、必ずしもその基礎的需要に基づくものではない」と語り、需要だけでは「商品価格が200%上昇することは説明できない」として、市場を「壊れている」と表現した。

また、MKS PAMPで金属戦略責任者を務めるニッキー・シールズもCNBCに対し、「前例のないボラティリティを踏まえると、貴金属市場は壊れていると感じる」と述べ、これらの貴金属が「戦術的に買われ過ぎている」と付け加えた。

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翻訳=江津拓哉

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