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2026.01.30 09:30

銀が過去最高「120ドル」に急騰、金は「5600ドル」の最高値に接近

Yoray Liberman/Getty Images

貴金属価格が年内を通じて上昇を続けるかどうかについては、見方が分かれている。JPモルガンの元チーフ市場アナリストであるマルコ・コラノビッチは、Xへの投稿の中で、銀の価格変動が激しいことを理由に、「今の水準から1年あまりの内に約50%下落することはほぼ確実だ」と述べた。一方、ドイツ銀行は27日、ドル安を背景に、金価格が年内に過去最高の6000ドルを上回る可能性があると述べている。

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国際的な緊張の長期化も、貴金属価格を押し上げている。これには、トランプによるグリーンランド併合の動き、イランとの緊張、そして米国がベネズエラ指導者のニコラス・マドゥロを拘束したことなどが含まれる。さらに、トランプがジェローム・パウエルFRB議長への攻撃を続けていることや、FRB本部の改修工事についてパウエルが議会で虚偽の証言をしたかどうかをめぐる連邦捜査を受け、FRBの独立性に対する懸念が高まっていることも、金属価格の上昇を後押ししている。

スタンダード・チャータードのコモディティ調査グローバル責任者であるスーキー・クーパーは、先日公開したレポートの中で、独立性が弱まったFRBへの懸念が、「主に個人投資家主導で、金への配分をより急速に拡大させている可能性が高い」と述べた。ユリウス・ベアの次世代リサーチ責任者であるカーステン・メンケも先日、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、貴金属価格の上昇は「トランプ大統領が国内外で繰り広げている政治的な力の駆け引き」によるものでもあると語った。

銀については、電気自動車やAIデータセンターなどの技術産業における重要な材料であることもあり、その需要が拡大している。

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forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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