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語学を気軽に勉強できることから人気を博している「デュオリンゴ」。
利用者が無料で学べるために、創業者たちが下した決断とは?


画面に登場するいくつかの短い文章 を翻訳し、すべてに正答してクリアすると次の課題に進める。ただし3回間違えると、ライフを失ってやり直しに― 。 ゲーム感覚で外国語を学べる点がウケて、デュオリンゴはロペスのような熱心なファンを急速に集めている。 現在、英語話者向けに、イタリア語やスペイン語など計5カ国語が展開中 だ。創業は2011年11月だが、すでに3000万人以上 の利用者を抱えている。アップルの「2013年アプリ・ オブ・ザ・イヤー(年間最優秀アプリ)」に選ばれるなどサービスに対する評価も高い。
 加えて、そのビジネスモデルにも注目が集まってい る。13年10月、デュオリンゴは米オンラインメディア「バズフィード」や米放送局CNNと契約し、記事の翻訳を請け負うことに決めた。これらの企業の記事は細分化され、デュオリンゴの利用者の前に現れる。彼らがゲームを通じてそれを訳し、最終的には記事全体が翻訳される仕組みだ。その結果、デュオリンゴには収入が入り、顧客企業は記事を安く翻訳してもらえる。
 ただ利用者が無料で学べるとはいえ、企業の記事を訳 させていることへの批判があるのも事実だ。例えば、テク系ライターのマイケル・トムセンは「シリコンバレーには、実際には営利企業なのに、理想論を掲げてそれをごまかそうとするサービスがたくさんある」と、 デュオリンゴの姿勢を糾弾している。(中略)
ハッカーは「教育をタダで受けられることほど大切なことはない」と、デュオリンゴが無 料であり続けることの重要性を訴え、フォン・アンも同社が自立できな ければ、「投資を頼み続けなくてはならない」と指摘する。
デュオリンゴは現在、スマートフォンに同社のアプリをプリインストールする計画を中南米の携帯電話会社と検討中だ。他にも、大手翻訳会社と提携する話も持ち上がっている。 冒頭のロペスを始めとした利用者たちは1日600本の記事を翻訳しているが、収益が発生するのは全体の10%足らずという。デュオリンゴにはまだまだ成長の余地がありそうだ。

パーミー・オルソン

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