ハードルは「資金」と「元本割れ」
一方、新NISAを利用していない人にその理由を尋ねると「投資に回すお金がない」「まとまった資金が必要だと思う」「元本割れが不安」といった回答が上位に並んだ。制度そのものへの否定的な評価というより、金額面やリスクに対する心理的な不安が行動をためらわせているようだ。

新NISAは実際には少額から始めることが可能な制度だ。しかし調査結果を見る限り「投資にはまとまったお金が必要」というイメージは根強く、制度の特徴が十分に理解されているとは言いがたい。制度を知っていても自分ごととして捉えきれず、行動につながらない人が多い現状が浮かびあがる。
非課税でお得なNISAを活用するためには
今回の調査結果からは、新NISAが「お得な制度」として広く認知されてはいるが、実際にどう使うか・どう付き合うかを理解していない人がいまだ多いことが読み取れる。
新NISAは運用益が非課税になる点で、資産形成において大きなメリットがある制度だが、それは価格変動を伴う金融商品であるという前提の上に成り立っている。つまり株式や投資信託は、必ずしも右肩上がりで推移するわけではないことも知っておきたい。
積み立て投資が中心とはいえ、価格が上下する仕組みを理解しないまま始めると、下落局面で不安が先立ち、継続が難しくなりやすい。最低限の経済の仕組みや、企業業績と価格の関係、チャートの見方といった基礎的な知識があってこそ、非課税というメリットを活かしやすくなる。
投資は、始めるタイミングや投資対象によって結果は大きく変わる。新NISAをすぐに始めるかどうかを決める前に、制度の仕組みや投資の基本について一度調べてみることにも十分な価値があるだろう。
■調査概要
実施期間:2025年11月17日
調査主体:株式会社ベター・プレイス
調査対象:20歳~59歳、男女
対象エリア:全国
調査方法:インターネット調査
回答件数:528名
出典元:ベター・プレイス調べ」


