北米

2026.01.29 09:30

トランプ大統領の圧力がかかるFRB、4会合ぶりに「政策金利を据え置き」

Kevin Dietsch/Getty Images

Kevin Dietsch/Getty Images

米連邦準備制度理事会(FRB)は現地時間1月28日、政策金利を据え置くと決定した。複数の政策担当者やエコノミストは年内の追加利下げを予想している一方、ここ数週間ではトランプ政権からの圧力を背景に、中央銀行の独立性を巡る懸念が広がっている。

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FOMC、賛成10反対2で金利据え置きを決定

連邦公開市場委員会(FOMC)は、政策金利の誘導目標を現行の3.5%から3.75%の範囲に据え置くことを賛成10票、反対2票で決定した。

スティーブン・ミラン理事とクリストファー・ウォラー理事が反対票を投じ、同目標を25ベーシスポイント引き下げ、3.25%から3.5%の範囲にすべきだと主張した。

FOMCは声明で、労働市場に対する懸念が政策担当者の間で和らいだことを示し、「入手可能な経済指標は、経済活動が堅調なペースで拡大していることを示している」と記した。また、失業率についても「安定化の兆しを示している」と述べた。

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カンザスシティ連銀のジェフ・シュミッド総裁は1月初め、インフレ率を2%に引き下げることを目指す中で、FRBの基準金利は据え置くのが最善だと述べ、「金融政策はやや引き締め的に維持するのが望ましい」と付け加えた。

シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁は、2025年12月のFOMCでシュミッドとともに利下げに反対したが、今回も据え置きに賛成する姿勢を示した。彼はCNBCに対し、「我々が直面している最も重要な課題は、インフレ率を2%に戻すことだ」と語っている。

フィラデルフィア連銀のアンナ・ポールソン総裁は、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、金利据え置きに問題はないと述べ、引き締め的な金融政策がインフレ率低下に「一定の役割を果たしている」との認識を示した。

サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁は、労働市場は「安定化しつつある」と述べ、現在の金融政策は「経済の変化に対応する上で良い位置にある」と述べた。

FRBは、今後いつ利下げを行うか?

FRBの政策見通しを示すいわゆる「ドット・プロット」では、2026年に25ベーシスポイントの利下げが1回、その後2027年にさらに1回実施され、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が3%から3.25%の範囲に到達するとの想定が示されている。

FRBは2025年12月の声明で、「追加的な金利調整の程度と時期」を検討すると表現を修正したが、これは2024年12月に用いられた表現と同様のものであり、その後FOMCは2025年9月まで利下げを承認しなかった。ポールソンは年内の追加利下げについても一定の支持を示し、「FF金利について、穏やかな追加的な調整は今年後半に適切となる可能性が高い」と述べた。

市場は、3月に25ベーシスポイントの利下げが行われる確率は17.4%、4月は28.1%、6月は46.8%と見ている。また、6月については、50ベーシスポイントの利下げが行われる確率も14.7%まで上昇している。

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翻訳=江津拓哉

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