北米

2026.01.29 09:30

トランプ大統領の圧力がかかるFRB、4会合ぶりに「政策金利を据え置き」

Kevin Dietsch/Getty Images

パウエル議長の後任に注目集まる

アイオワ州デモインでの集会で、ドナルド・トランプ大統領は、パウエル議長の後任指名を「そう遠くないうちに」発表すると述べた。トランプはこれまで、利下げのペースが遅いとしてパウエルを批判しており、「素晴らしいFRB議長がいれば(中略)金利は大きく下がるだろう」と語った。パウエルのFRB議長としての任期は5月に終了するが、完全に辞任しない限り、理事としてFOMCの意思決定に参加することは可能である。

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ウルフ・リサーチのチーフエコノミストを務めるステファニー・ロスは、顧客向けノートの中で、トランプが後任人事を発表する「最も可能性の高い時期」は1月のFOMC会合前後だと指摘し、「より広い時間軸では、決定は今週中、あるいは今後数週間以内に下される可能性がある」と述べた。

トランプは先日、CNBCに対し、パウエルの後任候補として「1人は頭の中にいる」と述べ、候補者は「2人に絞られている」と語った。最終候補としては、元FRB理事のケビン・ウォーシュ、現FRB理事のクリストファー・ウォラー、国家経済会議(NEC)のケビン・ハセット委員長、ブラックロック幹部のリック・リーダーの名前が挙がっている。リーダーはここ数日で最有力候補と見なされるようになり、予測市場のポリマーケットによれば、彼がトランプの指名を受ける確率は40%とされている。これに、ウォーシュの31%、ウォラーの8%が続く。ハセットは以前は本命視されていたが、トランプは1月初め、「彼は今のポジションにとどめたい」と述べている。

これまでFRBはトランプ政権が求める利下げに慎重な姿勢を見せてきたものの、結果として3会合連続で利下げを続けてきた。トランプは、2025年12月の会合で決定された25ベーシスポイントの利下げについて、利下げ幅は「少なくともその倍にできたはずだ」と主張し、「かなり小幅な利下げ」を承認したパウエルを「硬直している」、「頭が働いていない」と批判した。

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1月初め、パウエルは、上院銀行委員会における2025年の彼の証言を巡り、司法省が刑事訴追の可能性を示唆する大陪審の召喚状をFRBに送付したことを明らかにした。2018年にトランプによって任命されたパウエルは、これを「前例のない措置」と呼び、「政権による脅しや継続的な圧力という、より広い文脈の中で受け止めるべきだ」と述べた。

複数のエコノミストや元FRB高官もこの調査を非難し、中央銀行の独立性を損なおうとする「前例のない試み」だと指摘している。これに対しホワイトハウスは、トランプはFRBの政治的独立性を支持しており、「彼はそれを何度も明言している」と述べた。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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