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2026.01.29 09:00

金価格、史上最高値「5300ドル」を突破 背景はドル安とFRB独立性の懸念

Jonathan Raa/NurPhoto via Getty Images

地政学的緊張が貴金属価格を押し上げ

2026年を通じて、金と銀の価格は複数の国際的な重大事を受けて急騰してきた。米国によるベネズエラのニコラス・マドゥロの拘束、イランでの抗議活動、トランプによるグリーンランド併合の推進などがその例だ。この過程で、トランプは欧州諸国に対する追加関税を示唆したものの、その後撤回している。

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先日メイバンクは「地政学的ホットスポット」を金と銀の価格上昇の理由として挙げ、その具体例として「グリーンランドの鉱物資源を支配し権益を確立しようとするトランプの意向、イランへの攻撃、そしてベネズエラに関する計画」に言及した。

また、一部のアナリストは、カナダが中国との貿易協定を結んだことを理由に、トランプがカナダに対して追加関税を課すと示唆したことも、金と銀の急騰を引き起こしたと分析した。トランプはトゥルース・ソーシャルへの投稿の中で、「中国はカナダを完全に食い尽くすだろう。企業、社会構造、生活様式を含め、完全に破壊する」と述べている。

さらに、中国は1月初めに銀の輸出規制を強化しており、これが銀価格を押し上げる可能性があるとアナリストは指摘している。これに対してはイーロン・マスクも非難した

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金と銀は2025年に記録的な上昇を遂げ、金は約65%、銀は約150%上昇した。こうした急騰の要因には、FRBによる利下げや、第2期トランプ政権の初期に導入された関税が含まれる。また、電気自動車の製造やAIデータセンターといった技術プロセスに不可欠である銀の需要が増加したことも、その価格の上昇に寄与した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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