カルチャー

2026.02.12 16:15

女性エスコートは「店選びから会計まで」一気通貫、マナー以上の一流スタイルとは

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食中━━「うっすらと気まずいこと」対策

食事中のマインドセットは「うっすらと気まずいことは、全て自分が引き受ける」です。見慣れないカトラリーや謎の器具が登場し、使い方がわからず戸惑う場面もあるでしょう。そんな時、「これ何ですか?」と聞くのを恥ずかしく思う女性は少なくありません。そこで貴方が率先して質問役を引き受け、彼女の心理的負担を取り除いてあげてください。何らかのトラブルが生じた際も、交渉の矢面に立つのは貴方の役目です。

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ただし、スタッフに対して高圧的になるのは論外です。無駄に偉ぶらず、あくまで「いち取引先との商談」と捉え、ビジネスライクかつ丁寧に接するのが大人の振る舞いです。

また、バースデープレートなどのサプライズ演出にも注意が必要です。男性が思う以上に、女性は周囲の視線を気にします。静かな店内で花火が勢いよく炸裂するプレートが登場し、好奇の目に晒されることを公開処刑と感じて嫌がる女性は意外に多いものです。派手なイベントごとは関係が深まってからのお楽しみとし、親しくないうちは淡々と、しかし上質な食事の時間を楽しむのが無難でしょう。

スマートな会計テクニック

会計は相手に見えないところで済ませるのが鉄則です。「女性がお手洗いに行っている間に済ませる」という手法は定番ですが、意外とリスクを伴います。お手洗いが混んでいてすぐ戻ってきたり、決済端末の不具合で時間がかかったり、スタッフが忙しくて捕まらないこともあるからです。

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そこで推奨したいのが、「自分がお手洗いに行くと見せかけて、レジで支払いを済ませる」という能動的なスタイルです。これならタイミングを自分でコントロールでき、焦る必要がありません。

さらに上級者向けのテクニックとして、「入店時にカードを預けておき、帰りはサインだけで済ませる」という方法もあります。ただし、明細をその場で確認できないため、絶対の信頼がおける行きつけのお店限定の裏技と考えてください。いずれにせよ、予約時に「テーブル会計NG」「見えないところで支払いたい」と伝えておくと、お店側とも阿吽の呼吸でスムーズに事が運びます。

さて、本当に上質なエスコートとは……

エスコートとは独りよがりのダンディズムではなく、相手の前から「ノイズ」を取り除く作業に他なりません。居心地の悪い座席、メニューの難解さ、店員との交渉、会計の待ち時間……そういった「食事の楽しさを阻害する要素」を全て貴方が引き受け、彼女には美味しい料理と会話だけを提供すること。それができれば細かいマナーの正誤など些末な問題です。

マナーを完璧にこなそうと肩肘を張る必要はありません。大切なのは型を守ることよりも彼女の笑顔が増える行動を丁寧に選択していくことです。ノイズを消し、笑顔を増やす。その積み重ねこそが、何よりの上質なエスコートです。「今日は楽しかった」と彼女が笑顔で帰路につくこと、それだけをゴールに見据えて振る舞うことを心掛けていきましょう。

※次回は「エスコートされる側の一流スタイル」についてお話しします。


 筆者=タケマシュラン◎レストラン紹介メディア「タケマシュラン」運営。日本ソムリエ協会ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA。C.P.A.認定チーズプロフェッショナル。

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