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2026.02.02 08:45

AIで作った職務経歴書が落とされる理由 採用側が読まずに捨てる書類の共通点

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就職活動に使用する職務経歴書を生成AIで作成する人が急増している。AIに書かせれば、内容も文章も整った文面上はパーフェクトなものができるが、なぜか書類選考で落とされることが多い。「生成AIに作らせた職務経歴書は読まれない」というのだ。そこには、採用担当者にしかわからない理由がある。

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職務経歴書の添削サービス「Truemee」の提供や企業向けコンサルティング事業などを展開するXrosspoint(クロスポイント)は、企業の採用責任者および経営者5人を対象に、生成AIで作成された職務経歴書に関するヒアリング調査を行った。アンケートではなく、ここでは主観的な意見を聞いている。

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AIによる職務経歴書の問題点は、大きく2つある。ひとつは、みんながAIに書かせることで差がなくなったことだ。どれも似通った表現で、構成がテンプレート化し、効果や強みが抽象化される傾向にあるという。そのため担当者の印象に残らず、読み飛ばされてしまう。

もうひとつは、文章が正しすぎること。しかし採用側が注目するのは、「なぜその判断をしたのか」、「どういう制約条件のなかで働いたのか」、「どこに再現性があるのか」の3点。AI経歴書ではその重要な部分が平準化されて、中身のないものになるということだ。

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こうした職務経歴書を提出した求職者は、面接で尻尾を出すことになる。採用担当者の話では、面接と書類のギャップが大きい、自分で書いたはずの内容について質問に答えられない、自分の希望や気持ちが語れない、といった傾向が見られるという。

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Truemeeは、問題は生成AIに書かせることではなく、そのまま提出してしまうことだと指摘している。そのうえで、どのような職務経歴書が担当者の目に留まるかを助言している。

たとえば自分がやってきたことを、「プロジェクトを成功に導いた」など誰もが書きそうな曖昧な表現でまとめてしまわず、できれば数値を示しながら具体的に示すことだ。どんなミッションを与えられ、どのような問題点があり、それをどう判断し、どう解決したか。それによりどんな成果があったか。ただし業績を誇張せず、「自身の説明をしっかりする」ことが重要だとのこと。

これは文章力ではなく「評価される視点を知っているかどうか」の差だとTruemeeは指摘している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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