非言語情報は言葉よりも先に伝わる
士気や精神的コンディションを意識したコミュニケーションは、言葉だけに限定されない。非言語の合図によって補強されることもあれば、逆に損なわれることもある。
リーダーは話すスピードやプレゼンス、注意の向け方を通じて、言葉が終わる前から「態度や声色から滲み出る、感情的なシグナルや圧力」を伝えている。急いだ話し方はプレッシャーを、注意を欠いた視線は無関心を示す。返答前の沈黙は状況次第で思慮深さにもためらいにも映る。
従業員はこうした合図を見逃さない。リーダーがオープンだと言いながら、ボディランゲージで議論を遮断しているとき、従業員はその言動の不一致をすぐに感じ取る。
多くの場合、非言語のシグナルが言葉の信頼性を決定づける。
変化の局面や締め切りが厳しいとき、チームは安全性や緊急性の手がかりをリーダーに求める。リーダーは落ち着いているか、それとも慌ただしいか。集中しているか、それとも注意散漫になっているか。穏やかか、それとも追い詰められているか。そうしたリーダーの様子が従業員のメッセージの受け止め方を左右する。
士気や精神的コンディションを意識しているリーダーはこうしたシグナルに注意を払う。メッセージが重い内容のときにはペースを落とし、複雑なときには質問を受ける。沈黙をプレッシャーで埋めるのではなく、意図的に使う。
目的はパフォーマンスではなく、一貫性だ。言語と非言語のシグナルが一致していると、コミュニケーションは信頼できるものとして受け取られる。一致していなければ、メッセージの文言が優れたものであっても、士気や精神的コンディションは急速に失われる。


