年が明けたのはつい先日のようだが、気づけば今年もすでに12分の1が過ぎた。正月休みからようやく日常のリズムに体が慣れてきた頃だと思うが、ゴールデンウイークまで大型連休がないと考えると果てしない気持ちになる人も多いのではないか。
一方で、連休があればあったで「仕事に戻るのがつらい」と感じる人もいる。こうした連休明けの実感を数字で示した調査がある。株式会社メディアシークが、スマートフォンアプリ『QR/バーコードリーダー・アイコニット』利用者8995名を対象に実施したアンケート調査(2026年1月実施)では、連休明けの気持ちの切り替え方について次の結果が示された。
連休明けの「気持ちの切り替え」、過半数は前向き

◾️連休明けの気持ちの切り替え方(単一回答)
スパッと切り替えられる:16.8%
どちらかといえば切り替えられる:40.7%
どちらかといえば引きずる:25.5%
かなりずるずる引きずる:17.0%
切り替えられる側は57.5%と過半数を占めたが、引きずる側も42.5%と一定の割合を占めていることがわかる。
連休明けは「調整しながら仕事に戻る」が主流
「仕事に戻るのがつらい」という感情面とは対照的に、仕事への行動面では現実的な対応が目立った。
◾️連休明けの行動(複数回答)
無理せず徐々にペースを戻す:29.5%
特に意識していることはない:26.0%
早めに寝るなど生活リズムを整える:17.8%
気合いで一気に通常モードに戻す:10.2%
連休を引きずってやる気が出ない:9.0%
仕事量をあえて軽めにする:7.5%
気持ちの切り替えには差がある一方で、行動面では「徐々に戻す」「生活リズムを整える」といった調整型の選択が上位を占めた。日本人の勤勉さ、生真面目さが表れている数字だ。
この調査結果からは「気持ちは重くても、仕事への行動は止めていない」という傾向が読み取れる。つまり連休明けの負担は、感情そのものよりも、「やる気がない」気持ちと「やらなくてはいけない」という行動の間に生じるギャップによって増幅している可能性がある。
連休明けを軽やかにするために
ここからは筆者の提案だ。連休前後、いや週末前後でもいいだろう。気持ちと行動のギャップを小さくするために有効なのは、「気合いで気分を切り替える」ことではなく、「負担を軽くする」ことだと思っている。こう書くと当たり前のことのように思えるが、実行するのは意外と難しい。なぜならやる気がないのに「休んだ分、溜まっている仕事を進めなくては」と気持ちだけが空回りして、無駄に消耗してしまうからだ。
具体的には次のような工夫がやる気と行動の乖離を少なくするはずだ。
・連休の終盤は、数時間だけ生活リズムを平日に近づけておく。
・仕事初日は判断や意思決定を伴う仕事を避け、短時間で終わる作業から始める。
・集中時間を長くとらず、30分や45分など短い単位で区切る。
・「完璧に戻る」ことを目標にせず、「通常運転の入口に立つ」ことを意識して、入り口に立ったことで「よし」とする。
正月休み、ゴールデンウィーク、リフレッシュ休暇、有給消化。次の連休では、休み方だけでなく「仕事への戻り方」「初日のハードルを低くすること」を含めて準備してみる。これをやるかやらないかで結果的に仕事のパフォーマンスが変わってくるはずだ。



