企業でのAIの使われ方は急速に進化している。現在、AIに何をさせるかを自然言語で指示する「プロンプトエンジニアリング」は、もはや最重要スキルではない。
「ちょっと待ってほしい」と思うかもしれない。「AIの要点は、やってほしいことを言えば、そのとおりにやってくれることではないのですか」と。
事実として、AIは単純なチャット型のやり取りや、指示を1つずつ実行する段階をすでに超えている。効果的なプロンプトを書けることは依然として重要だが、とりわけ企業のユースケースでAIを最大限に活用するには、人間側のAIスキルも進化させる必要がある。
今日の企業AIは「エージェント型」(agentic)である。複数のタスクを連鎖させ、外部システムとの相互作用を通じて意思決定し、限られた人間の介入で行動まで実行する自律的なワークフローで成り立っている。
つまり、プロンプティングは依然として重要ではあるものの、AIをいつ、どこで、どのように使うかについて判断力を発揮する能力のほうが、より重要になる。
また、AIをいつ信頼すべきか、どの程度の監督が必要か、そしてなぜ人間のスキルが依然として欠かせない要素なのかを理解している必要がある。
強いリーダーが人間のチームをどうマネジメントするかを考えてみてほしい。リーダーは、あらゆる行動を細かく管理するのではなく、方向性と期待値を示す。同じ原理が機械のチームにも当てはまる。必要なのは、目標を定義し、導入するシステムへの信頼を築き、人間の入力が本当に必要なときにだけ介入することである。
言うほど簡単ではない。そこで、実務でどういう姿になるのかを見ていこう。



