宇宙

2026.01.27 17:00

スノームーンの満月が「小さな王」の星と昇る ふたご座の物語にも思いを馳せたい今週の夜空

米ニューヨークの自由の女神像の上に昇る2月の満月「スノームーン」。2024年2月24日撮影(Gary Hershorn/Getty Images)

米ニューヨークの自由の女神像の上に昇る2月の満月「スノームーン」。2024年2月24日撮影(Gary Hershorn/Getty Images)

1月を締めくくる今週は、月が満月へと満ちていく中、負けじときらめく冬の明るい星々が見ものだ。おうし座の角とプレアデス星団(すばる)、ふたご座の兄弟星と木星が、満ちゆく月と宵の空で共演を魅せる。月が替わって週明け2月2日には、「スノームーン」の満月がしし座の1等星レグルスと共に昇ってくる。2026年1月27日からの1週間の夜空の見どころを紹介する。

1月27日(火):月とすばる

宵~翌28日未明に、上弦を1日過ぎて心持ちふっくらした月がおうし座のプレアデス星団(M45、和名すばる)と並んで輝く。日没から1時間ほど経ったら、南東の空の高いところを見上げてみよう。月が明るいと星団を形づくる淡い星のほとんどはかき消されてしまうが、英語で「セブンシスターズ(7人姉妹)」と呼ばれる主だった星たちの姿はまだ確認できるはずだ。

2026年1月27日、日の入り1時間後(東京:午後6時3分)の南東の空(Stellarium)
2026年1月27日、日の入り1時間後(東京:午後6時3分)の南東の空(Stellarium)

1月31日(土):月と木星

31日の未明と夕方~深夜の2回にわたり、満月を目前にした明るい月が太陽系最大の惑星である木星と並んで夜空を旅する。木星は、最も明るく大きく見える「衝(しょう)」をちょうど3週間前の今月10日に迎えたばかり。31日は空が暗くなったら東の空を見よう。木星のすぐ左側には、ふたご座の兄弟星カストルとポルックスがある。

月が木星に接近(国立天文台)
月が木星に接近(国立天文台)

2月2日(月):「スノームーン」の満月

今年2回目の満月がその瞬間「望」を迎えるのは、2月2日午前7時9分。夕暮れ時に太陽と入れ替わりに東から昇ってくる。2月の満月は米先住民の農事暦で「スノームーン(雪の月)」と呼ばれ、「ハンガームーン(飢餓月)」や「ストームムーン(嵐月)」という異称もある。

黄金色の丸い月の真下には、しし座で最も明るい1等星レグルスが輝いている。レグルスとはラテン語で「小さな王」という意味だ。古代ペルシャではレグルスを4つある「王家の星」のひとつと位置付け、おうし座のアルデバラン、さそり座のアンタレス、みなみのうお座のフォーマルハウトと並んで四季を司る守護者とみなしていた。

2026年2月2日(東京:午後8時頃)の東の空(Stellarium)
2026年2月2日(東京:午後8時頃)の東の空(Stellarium)

今週の星座:ふたご座

この時期、夜の帳が下りると東の空高くに現れるふたご座は、ギリシャ神話に登場する神と人の間に生まれた双子の兄弟カストルとポルックスの星座だ。2つ並んだ星のうち、より明るくオレンジ色の光を放つポルックスは父ゼウスの特徴を継いで不死身だった弟を、青白く光るカストルは人間として死すべき運命にあった兄を象徴している。

ふたご座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)
ふたご座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)

双子星の間には星が密集した領域が広がり、現在は木星がそこに輝いている。さらに今週は月もこの領域を通過する。双子の足元には散開星団M35をはじめ、いくつかの散開星団や星雲があり、望遠鏡を使った観測にうってつけだ。とはいえ、この冬最も目立つ近傍天体はやはり木星である。

ふたご座の散開星団M35(左)とNGC2158(右下)。米アリゾナ州キットピークにあるケースウェスタンリザーブ大学ワーナー&スウェージー天文台のバレル・シュミット望遠鏡で1997年1月に撮影(N.A.Sharp/NOIRLab/NSF/AURA)
ふたご座の散開星団M35(左)とNGC2158(右下)。米アリゾナ州キットピークにあるケースウェスタンリザーブ大学ワーナー&スウェージー天文台のバレル・シュミット望遠鏡で1997年1月に撮影(N.A.Sharp/NOIRLab/NSF/AURA)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事