キャリア

2026.02.01 15:00

アスリートお手本に「集中力」管理、45分×2セットの「90分マインドセット」でキャリアを築く

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90分マインドセットに関する研究

SNS管理プラットフォームLater(レイター)の社長エヴァン・レイにも私は話を聞いた。90分マインドセットは米ノートルダム大学でフットボールをしていた頃を思い出させるとレイは語る。「短い時間に全力を注ぎ、そして回復する。パフォーマンスには両方が必要だからだ」と指摘する。「今では、これを日々の仕事に取り入れている」

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回復の時間がなければ「けが」を負うリスク

レイは、このリズムがビジネスにとって良いだけでなく、バーンアウト(燃え尽き症候群)からメンタルヘルスを守り、長期的な成果を生むと確信している。新しいものを取り入れて競うために素早く動けることが重要だが、回復の時間がなければ「けが」を負うリスクがある。そのけがはバーンアウトや創造性の停滞として現れる。

HRプラットフォームを展開するHiBob(ハイボブ)の共同創業者でCEOのロニー・ゼハヴィも賛同する。ゼハヴィは、短時間に集中して働くことで複雑な意思決定や人主導の会話に完全に注意を注げるようになると語る。

クリエイター向けのマーケティングプラットフォームを展開するProps(プロップス)の最高顧客責任者(CCO)のリー・ソーシンは、認知エネルギーを守るため、Zoom会議を3回以上連続で入れないようチームに促していると話す。そうすることで集中力が高まり、会話が明快になり、アイデアが一層良いものになるのだという。

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回復休憩の価値と、周囲に理解される必要性

ソーシンは回復の価値についてこう語る。「少なくとも10年間、私は連続した会議の後や深く集中して行う作業のあとに、「サニティ・ラップ(正気を保つための一周)」と呼んでいるものを取り入れてきた。外に出て、周辺を何回か歩いて回る。そして私はチームにも同じことを積極的に勧めている。単純なリセットだが、効果がある。再び充電され、集中力が戻り、また考えられるようになった状態で部屋に戻って来る」。

マカードルは「私たちは週10時間分の仕事しかしていない。ただそれを40時間かけてやっているだけだ」と言う。ただし、90分間集中して作業を行った後に回復休憩を取ることが、周囲に理解される必要があると注意喚起する。そうでなければ、あなたが「サボっている」と上司が誤解する可能性があるからだ。「オープンオフィス環境でかかる作業時間の20%で重要プロジェクトを終わらせるため、90分間邪魔しないでほしいと私の部下が言ってきたら、私は喜んで受け入れるだろう」とマカードルは言う。

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翻訳=溝口慈子

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