健康

2026.01.28 12:00

健康の軽視は選択肢を奪う──JPモルガンの超富裕層レポートで浮かび上がった「3つの教訓」

takasuu / Getty Images

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「健康は宝」「健康は富」といった表現はよく知られているが、意外な場所でその言葉が改めて裏付けられている。米金融大手JPMorgan(JPモルガン)の超富裕層を支援する23 Wallチームが発表した最近のレポートだ。そこでは、世界で最も裕福な一族や超富裕の人たちとの非公開の会話から得られた知見が反映されている。

Principal Discussions』と題したレポートは、資本がもはや抽象的な存在ではなくなり、判断を誤れば長期的な結果を伴う状況になった場合、超富裕層がどのようにスチュワードシップ(財産の管理責任)やガバナンス、意思決定に向き合っているのかを調べている。世界で最もリソースを持つ一族らが、管理ミスは絶対に許されないものをどのように構造化しているのかを垣間見ることができるという、稀有な機会となっている。

このレポートの焦点は資本に当てられているが、示唆するものは金融の領域をはるかに超えている。注意深く読めば、人生の別の領域を見直そうとするリーダーにとって有用なレンズになる。富裕一族の資本管理法に組み込まれている、健康に関する3つの教訓を紹介しよう。

教訓1:測定されないものはリスクとして扱われる

レポート全体を通して一貫して浮かび上がるテーマが1つある。それは、資本が放置されることはほとんどない、ということだ。資産は監視され、再調査され、負荷を試され、そして定期的に再確認される。常に問題があるからではなく、追跡しないことが盲点を生み出すためだ。そして盲点となり得るものが放置されたままになると高くつくリスクへと変わる。

健康に関しては異なる。多くのリーダーは財務や業務の指標については詳細なダッシュボードを使う一方で、健康については長期間、曖昧にすることを許してしまう。その違いは微妙だ。資本管理においては、問題が表面化するまで待ってから動くのはお粗末なスチュワードシップと見なされる。

測定されないものは、いずれ負債になり得る。健康というレンズを通して見ても、同じ論理が当てはまる。富と健康のどちらにおいても、可視性と認識は最適化そのものが目的ではない。可視性と認識があればリーダーは早い段階で何が起きているのかを理解し、柔軟性やパフォーマンス、長期的な能力を守ることができる。そして最も重要なのは、必要に応じて方向転換できることだ。

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翻訳=溝口慈子

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