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2026.01.27 09:45

GMO熊谷正寿がワイン選定から映像編集まで 青山に作った「イマーシブ」の真価

GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿(撮影=平岩亨)

GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿(撮影=平岩亨)

544本のワイングラスで装飾されたシャンデリア、大型のLEDディスプレイ、ゴールドを基調としたバーカウンター。GMOインターネットグループが2025年11月、東京・青山にオープンしたイマーシブ体験型文化施設「OMAKASE青山ガーデン byGMO」には、そんな煌びやかな空間が広がっている。

「デジタルの世界は、PCやスマートフォンなどスクリーンの内側で完結してしまう。私たちは、その内側に閉じた世界とリアルな世界との接点を作ろうと思いました」

同社グループ代表の熊谷正寿は施設の狙いをこう語る。では、デジタルとリアルの接点は何を生み出すのか。その答えを示すため、第一回のエキシビションとして現在開催されているのが、「青山ワイン会」だ。このイベントは、デジタルとリアルを融合させることによって、GMOの企業姿勢を象徴する場となっている。

ワイン選定から映像編集まで手がける

ワイン会はまず、イマーシブ体験から始まる。食前酒と前菜が配られると、ディスプレイにはワインの名産地、フランス・ブルゴーニュ地方の風景が映し出される。空から一帯を俯瞰したり、田畑へと続く小道を歩いたり、実際に風を感じる演出もある。参加者の五感を刺激し、まるで現地にいるかのような没入体験だ。ちなみに、ディスプレイも映像技術も、すべてGMOのグループ企業の手によって提供されている。20分弱の体験が終わると、今度はゴールドを基調としたバーカウンターでワインを楽しむという流れだ。

特筆すべきは、ワインやグラス、化粧室のアメニティの選定、メニューに記載する文言の作成、さらにはイマーシブ映像の取材・編集に至るまで、すべて熊谷自身が手がけていることだ。

なぜ、多忙なスケジュールの合間を縫い、ここまで“自分で選ぶ”ことにこだわるのか。熊谷に尋ねると、このワイン会だけでなく、さまざまな事業を展開するなかで貫いてきた哲学が垣間見えた。

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文=露原直人 撮影=平岩亨

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