ガスと銅にまつわる3つのリスク
1.AIの劇的な効率化
AMDは2020年以降、大幅なエネルギー効率改善を報告しており、2030年に向けて野心的な目標を掲げている。AIの推論が劇的に効率化すれば、需要予測は崩れる。
2.投機的需要が現実化しない
AEPオハイオの需要の縮小は警告である。需要の一部は、計画ではなく選択肢にすぎない。PJMの市場監視機関も、コストの大部分が未建設のデータセンターに関連していると明確に指摘している。
3.政治がより強く介入する場合
超党派の懸念はすでに無視できない。カーネギー・メロン大学が予測する8%から25%の電力価格上昇が現実化すれば、建設停止や懲罰的料金を求める政治的圧力は一段と強まる。座礁資産のリスクが現実的なものになる。
本質は請求書の上に現れる
PJMのオークションと市場監視機関による事後分析は、「AI電力危機」を、単なる物語から、価格が付いた義務へと変えた。アルファベットによるインターセクト買収は、「発電能力を所有する」という戦略を、資料上の構想から実行済みの取引へと変えた。トランプ政権による緊急オークションの要請は、インフラ上の制約を、業界の問題から、ホワイトハウスの優先課題へと押し上げた。
中核となる命題は、AIが必ずコモディティ・スーパーサイクルを保証するというものではない。それは、より限定的なもの、すなわち、電力と配線がボトルネックであり、ボトルネックは勝者を生み出すというものである。そうでなくなるまでは。
投資家にとっての問いは、AIインフラ構築の時間軸が現在の評価を正当化するのか、それとも効率化、政治、投機的需要が次の調整を生むのかという点にある。1月のハイパースケーラーの動向は、彼らが前者に賭けていることを示唆している。


