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2026.01.27 16:00

対立すると「心を閉ざしてしまいがち」な人がやめるべき2つの習慣、心理学者が解説

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習慣2:「生理的な洪水」に行動を支配される

2つ目のパターンは、身体が活性化してしまったら、もはやコミュニケーションは不可能だと決めつけてしまうことである。「生理的な洪水」とは、心拍数の上昇、浅い呼吸、筋肉の緊張、注意の狭まりといった状態を指す。

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ある研究によれば、対立の最中に感情的な過負荷によって生理的に覚醒すると、問題解決能力や共感力は急激に低下する。多くの人はこの状態に対して、無理に関与し続けるか、完全に心を閉ざすかのどちらかで反応するが、そのどちらも問題を悪化させてしまう。

身体は、対立によって圧倒されるような体験が引き起こされると学習し、次にそのような場面に遭遇すると心を閉ざしてしまう可能性が高い。そのためここで重要なのは、正しいことを言うことではなく、まずは身体を調整することにある。

高い覚醒状態では、理屈だけで考えるよりも、ボトムアップ型、すなわち身体を先に整える戦略の方が、神経系をより効果的に落ち着かせられる。効果的な方法には、次のようなものがある。

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・吐く息を長くすることで、呼吸を整える

・身体の感覚に注意を向けて落ち着く

・戻る計画を明確にしたうえで、会話を一時的に中断する

人間関係の分野で有名な研究者であるジョン・ゴットマンによる研究でも、生理的な洪水が起きている最中に20分から30分の構造化された休憩を取ることで、防衛的反応が減り、修復の試みが改善されることが示されている。重要なのは、この休止が意図的であり、相手に伝えられている限り、それは回避ではないという点である。「私は今、圧倒されているので、落ち着いて戻るために短い休憩が必要だ」と伝えることは、生理的な限界を尊重しつつ、つながりを保つ行為である。

これは、調整が安全と関与につながり、放棄やエスカレーションにはつながらないのだと、神経系に教えることになる。

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翻訳=江津拓哉

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