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2026.01.28 12:30

「つい説明しすぎてしまう」癖から脱却する4つの方法

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3. 自分の感情を過剰に抑えるのをやめる

説明しすぎる人は「こんなふうに感じるべきではないのは分かってるんだけど……」「たぶんくだらないけれど、◯◯だったために本当に傷ついた……」といった言い回しを使いがちだ。このパターンはたいてい、その人が感情の無効化を習得していることを示している。つまり、他者に受け入れられやすくしようと感情を先回りして最小限にする習慣を築くことになる。

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最近の研究によると、自分が感情的に否定されていると感じる人は1日を通してポジティブな感情が少なく、社会的状況(特にあまり親しくない相手と一緒にいる場面)でネガティブな感情が高まり、さらにストレス反応性も強いという。

つまり否定は社会的経験にとどまらない。より大きく、そして往々にして強い影響を持つ内的な出来事にもなる。それは感情の感じ方や人生の解釈の仕方を作り変える可能性がある。

発達の観点から見れば、この傾向は感情表現が軽視、合理化、批判にあう環境で生まれやすい。やがて人は感情だけでは十分ではないことを学ぶ。理解してもらうためには証拠が必要なのだ。

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周知の通り、現実には私たちの存在を支配しているのは感情だ。思考の背後には常に感情がある。人はまず感じ、次に理由づける。感情を守らなければとプレッシャーを感じる場面では、神経系が発する重要なシグナルそのものを疑う訓練を自分に施してしまうことになる。

こうした強制の結果、感情についての会話は「理解」に至らなくなる。代わりに説得ゲームになりがちだ。聞き手は評価者になり、過度に説明する人は自分の正当性の弁護人になる。

この習慣に対抗するには、感情をめぐって争うことなく感情を認める練習をするとよい。たとえばこう言うのだ。

・「私は傷ついた」
・「私はそれで不安になった」
・「私はそれにがっかりした」

必要なら、あとで文脈を付け足すことができる。だが最初は、謝罪ではなく自分の感情を受け止めることから始めてみよう。やがて感情の明確さは脆さではなく、心理的な成熟を示すものだと習得できるようになるかもしれない。

4. 他人の印象をコントロールしようとするのをやめる

過度な説明は自分がどう見られるかを管理しようとする試みであることが多い。説明しすぎる人は常に「十分に、明確に、丁寧に話せば誤解されず、嫌な思いをしない。そうすれば、自分を悪く思わずに済む」などと頭の中で独り言を言っていることがある。

だが同じ事実でも、感情的なシグナルが異なる2つの会話では全く違う評価が下される。たとえば後悔の表現では周囲の人は責任はその人にあると判断する。怒りの表現は責任を外へ向け、失望の表現は向社会的反応を高めやすい。

つまり、あなたの説明を受け取る側の人の心は中立的ではない。相手の心は信念や感情状態、関係の過去によって形づくられた主観的なものだ。あなたの過剰な説明は相手の認知負荷と感情負荷を増やし、結果としてやり取りを直感に反して防衛的なものへ変えてしまう。

皮肉なことに、印象をコントロールしようとすればするほど、あなたは不自然で信頼できないように見えるかもしれない。だからこそ、操作ではなく誠実さをもってコミュニケーションを取るために、代わりに以下のことを練習するといい。

・真実を言う
・関係があることだけを言う
・先回りせず、結果に対してその瞬間に反応する

他人の解釈はあなたの価値や明確さの尺度ではない。それは相手が持つ自分の世界の反映だ。そして重要なのは、いつも過剰に説明する行為は「優しい」「丁寧」など社会的に称賛されがちな一方で、大きな心理的コストを伴うということだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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