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2026.01.25 08:00

次期FRB議長候補にブラックロック幹部が急浮上? ビットコインは金に取って代わるか

ブラックロックの債券(フィクスト・インカム)運用部門トップ、リック・リーダー。Photo by Cindy Ord/Getty Images for Yahoo

ブラックロックの債券(フィクスト・インカム)運用部門トップ、リック・リーダー。Photo by Cindy Ord/Getty Images for Yahoo

ビットコインは2026年、低調な滑り出しとなっている。金価格のブームで金の時価総額は目を疑う34兆ドル(約5270兆円。1ドル=155円換算)へと跳ね上がり(さらに上昇が続くとの予測も呼び込んだ)、その余波でビットコインは振るわない。11月に1ビットコイン当たり10万ドル(約1550万円)を割り込むまで急落したビットコイン価格は、2025年初頭の勢いを取り戻せずにいる。

ブラックロック幹部のリック・リーダーが、FRB議長候補の意外な本命として浮上

そんな中、ビットコイン支持派として知られるブラックロックの債券(フィクスト・インカム)運用部門トップ、リック・リーダーが、ドナルド・トランプ米大統領による米連邦準備制度理事会(FRB)議長の指名候補として意外な本命視を集めるようになった。

ビットコインは、“金の代わり”に

「(ビットコインは)大きな部分で“金の代わり”になると思うか? ええ、そう思います。金の延べ棒を受け渡すより、はるかに機能的だからです」──今週、次期FRB議長に指名される確率がほぼ40%まで急上昇したリーダーは、2020年にCNBCにそう語っていた。さらに「ビットコインは定着すると思います」と付け加えた。

「リック・リーダーが次期FRB議長になる確率は劇的に上がっています」──スタンダード・チャータード銀行でデジタル資産リサーチ責任者を務めるジェフ・ケンドリックは、電子メールでのコメントでこう述べた。「彼は景気を過熱気味に回すでしょう。暗号資産には追い風になるはずです」。

資産運用会社ブラックロックはビットコインETF(上場投資信託)で成功し、通貨安へのヘッジを推奨

世界最大の資産運用会社であるブラックロックは2023年、ウォール街でビットコインと暗号資産の導入を進める動きの先頭に立ち、正式なビットコインETF(上場投資信託)を市場に投入するキャンペーンを主導した。

ブラックロックのビットコインETFは、2024年初頭の上場後、史上最速級で成長するETFの1つとなるまで急拡大し、投資家に代わって約80万ビットコイン(700億ドル[約10.9兆円]相当)を保有している。

通貨価値の下落リスクに備え、金やビットコインがポートフォリオの重しとするよう2025年9月に助言

2025年9月、リーダーはビットコイン価格について「上がっていくでしょう」と述べ、投資家に対し、通貨価値の目減りの可能性に備えて、ポートフォリオに「通貨価値の下落に備えるための少しのバラスト(重し)」を持たせる目的で、金と並べてビットコインを保有するよう助言した。

通貨価値がさらに目減りするとの懸念が、ここ数カ月、いわゆる「デベースメント取引」(通貨価値の希薄化を見込み、実物資産などに資金を移す動き)を勢いづけ、金価格は1オンス当たり5000ドル(約78万円)に向けて上昇している。投資家は銀にも資金を振り向けている。

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翻訳=酒匂寛

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