資産運用

2026.01.24 08:00

米「ドンロー主義」が揺さぶる世界、投資家はどう動くべきか

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ウッズの懸念についてトランプは後日、「小賢しい」と不満を示し、エクソンにはおそらくベネズエラで事業をさせないだろうと述べた。

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たとえ資金が確保できたとしても、なお人的資源という問題が残っている。ベネズエラでは数万人規模の熟練技術者や地質専門家が国外に逃れ、しかもその際に国営石油会社PDVSAの機材や車両、銅線などの持ち去りや窃盗も横行した。

ベネズエラ産原油のほとんどは超重質油であり、輸送するには特別な処理やナフサとの混合も必要になる。

防衛・エネルギー株に買い

ベネズエラの石油産業再建にはこうした障害があるにもかかわらず、マドゥロ排除のニュースを受けて市場の一部は急騰した。1月5日、ダウ工業株30種平均の構成銘柄で最も大きく値上がりしたのはシェブロンで、取引時間中には一時10%上昇し、前営業日比約5%高で取引を終えた。

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シェブロンは米国の石油メジャーで唯一、現在もベネズエラで操業し、日量約14万バレルを輸出している。同社はベネズエラ産原油の輸出拡大に向けて、米政府とライセンス拡張の交渉に入っていると報じられており、輸出先は米国の製油所だけでなく第三国の買い手も視野に入れているとされる。

同日には欧州の防衛関連企業の株価も上昇し、ドイツのラインメタルは9.06%高、イタリアのレオナルドは6.41%高、英BAEシステムズは5.1%高、フランスのタレスは4.8%高を演じた。

米国の防衛銘柄も追随し、ノースロップ・グラマンは4.38%、ジェネラル・ダイナミクスは3.54%、ロッキード・マーティンは2.92%それぞれ上昇した。

投資家はどうポートフォリオを組むべきか

ベネズエラが石油市場に復帰すれば、世界全体の供給量が増加し、原油価格に下押し圧力がかかる公算が大きい。ブルームバーグ・インテリジェンスのシニア商品ストラテジスト、マイク・マクグローンは、米国の原油指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は今年、1バレル42〜65ドルのレンジで推移するとの見通しを示している。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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