流行は数十年の周期で巡ると言われるが、今まさにその渦中にあるのが「平成レトロ」だ。かつて平成時代を彩ったキャラクターや雑貨、ファッションが「平成女児」といったキーワードと共にSNSを席巻している。しかし、ビジネスの視点で見れば、ブームの熱狂と実際の購買行動の間には、興味深い「乖離」が存在することが明らかになった。
システムリサーチが運営する「創作品モールあるる」の調査によれば、若年女性の約6割が「平成に流行ったモノ」の再燃を実感していると回答。デジタルネイティブ世代にとって、平成のデザインは令和と違う「新しさ」と「親しみやすさ」が共存する魅力的なコンテンツとして映っているようだ。

しかし、注目すべきは実際の消費行動だ。ブームに「関心がある」層は約4割に達するものの、実際に商品を購入した経験がある人は約2割に留まっている。つまり、SNSでの拡散や話題性といった「共感」のステップから、財布を開く「行動」のステップへ移行させる壁は、高いことを示唆している。




