2026.01.25 16:00

なぜか旅行中に崩れるお腹の調子、「腸を守り」楽しむための4つのヒント

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旅行中も、私たちの免疫系は食べるものから影響を受ける。特に海外旅行中は、普段以上に影響を受ける。そして、それは私たちの腸内細菌叢(マイクロバイオーム)を変えることもある。だが、専門家によれば、「知識と準備、そしてマインドフルである(意識を向けている)こと」によって、腸の健康と免疫系の強さは旅行中も維持できる。具体的には、どのような行動をとればいいのだろうか?

1. 食事の変化に注意

ニューヨーク大学医科大学院の臨床教授(内科)で同大学ランゴーン医療センターの医師、米国臨床内分泌学会フェロー(FACE)でもあるレイチェル・ペサポラックは、旅行中の食生活の変化に注意が必要だと述べている。

普段は食物繊維が豊富な食事をとっている人も、旅行中は外食が続き、糖分や脂肪分が多すぎる超加工食品の摂取量が増える。それによって腸の調子が変わることに、自分で気づく人もいるかもしれない。ただ、幸いそうした変化は、帰国して普段の食生活に戻れば、大抵は元通りになることがわかっている。

だが、私たちの消化器系に影響を及ぼすのは、食事の変化だけではない。ペサポラックは、「胃腸が深刻な影響を受ける旅行者下痢症を発症すれば、帰国後も耐性のある菌が数週間にわたって、体内に残る可能性があります」と指摘する。

発症した場合は、帰国後に必ず病院で検査を受けること、同居する家族が感染しないようにすることが重要だという。

2. 食中毒を警戒

海外旅行中の食中毒は、誰もが最も警戒すべきことだ。カリフォルニア州ロサンゼルスにあるシーダーズ・サイナイ病院の消化器内科医、マーク・ピメンテルは、次のように説明する。

「食中毒になれば、一般的に知られている症状が出るだけではありません。その人の腸内細菌叢の中には、有害な病原体が入り込んだということであり、その病原体は数週間から数年にわたって、腸内に残る場合もあります」

「それによって、感染後過敏性腸症候群(IBS)や小腸内細菌異常増殖症(SIBO)といった二次性疾患にかかりやすくなります」

ピメンテルによれば、食中毒になった人の9人に1人はIBSを発症するという。旅行中には、特に気を付ける必要があるということだ。

また、食中毒になることを防ぎ、腸内細菌叢を守るためには、魚やサラダなど、生のまま食べるものは避けるべきだという。そのほか、自分の腸内に存在せず、腸が対応できない可能性がある微生物や細菌を取り込むことになり得る水道水は、飲まないのが最善だとしている。同様に、水道水で作った氷や、水道水を使う料理や飲料も、避けるべきだという。

さらに、消化器疾患の有無にかかわらず誰でも、腸運動性(ぜん動運動と分節運動、振子運動)が損なわれないようにすることが重要だ。健康な腸の機能を維持し、膨満感や胃の不快感、炎症といった慢性症状が起きるのを防ぐことになる。

そのほかピメンテルは、「時差ボケは脳腸相関に影響を及ぼし、概日リズムを乱します。腸の掃除の波(空腹期収縮)にも悪影響を及ぼします」と述べている。つまり、腸のためには十分な睡眠をとることも重要になる。

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編集=木内涼子

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