2026年は、世界各地で注目のイベントが相次ぐ年になる。2月にはイタリアで冬季五輪が開催され、6月には米国、カナダ、メキシコでFIFAワールドカップが開催される。7月は米国の建国250周年だ。
しかし、旅人を魅了するのはこうしたイベントだけではない。最先端の美食が味わえるレストラン、圧倒的スケールの美術展に向かうために、スーツケースを手に飛行機へ乗り込む価値は十分にある。本稿では、南極の氷の大地からインド洋に浮かぶ島のビーチまで、『フォーブス・トラベルガイド』が選んだ「2026年にお薦めの20の旅行先」を紹介する。
アブダビ(アラブ首長国連邦)
アラブ首長国連邦(UAE)の首都であるアブダビは長年、アートの集積地としての地位を築き上げてきた。目を引く建築物としては、サディヤット島にあるルーヴル美術館の分館であるルーヴル・アブダビや、ハヤブサの翼をモチーフにしたザイード国立博物館などがおなじみだ。
アブダビでは今年、地域屈指のスケールとなる大型美術館、グッゲンハイム・アブダビがオープン予定だが、ほかにも自然史をテーマにしたアブダビ自然史博物館や、没入型アートが体験できるチームラボ・フェノメナ・アブダビなどが旅行客を魅了している。サディヤット島には、5つ星の高級リゾートホテル「セントレジス・サディヤット・アイランド・リゾート」がある。
アンタルヤ(トルコ)
「トルコのリビエラ」とも呼ばれる南部のリゾート都市、アンタルヤは温暖な気候とターコイズブルーの海が魅力だ。周辺のケメルやベレクでは、オールインクルーシブ型の豪華リゾートが人気を集めている。その1つである「マックス・ロイヤル・ケメル・リゾート」は、松林の中に建つ全室スイート仕様の大型リゾートで、6つのプールと3つのビーチを備えている。7つのプールと557室の客室を備えた「レグナム・カリヤ」は、地中海に面した高級ホテルとなっている。いずれの施設も、家族向けのウォーターパークを併設している。
南極大陸
ここ数年、旅先としての注目度が急激に高まるのが南極大陸だ。近年は、氷の大地への旅を快適にするラグジュアリー志向の探検船が登場し、以前よりもアクセスのハードルは下がりつつある。フランスの客船会社ポナンが運航するル・コマンダン・シャルコーは、245人乗りのクルーズ客船で、アラン・デュカス監修のレストランで食事を楽しめる。この船は、2025年のフォーブス・トラベルガイドにも選ばれた。また、ロイヤル・カリビアン傘下のシルバーシー・クルーズは、2026年にチリ最南端の町プエルト・ウィリアムズに、同社初となる「ホテルザ・コーモラント・アット・55サウス」を開業予定だ。世界最南端に位置するこのホテルは、全室スイートの豪華探検船シルバー・エンデバーなど、同社の南極クルーズの拠点となる。
クロアチア
富裕層向け旅行事業者の国際的ネットワーク、ヴァーチュオーゾがまとめた報告書によると、クロアチアは世界で5番目に人気の旅行先に浮上した。バルカン半島のアドリア海沿岸に面した都市、ドゥブロヴニクには、中世の面影を残す歴史的建造物が並び、フヴァル島のビーチも欧州有数のリゾート地として有名だ。2026年春には、フォーシーズンズが待望のウルトララグジュアリーヨット、フォーシーズンズ Iを就航させ、ダルマチア海岸沿いを巡るクルーズを開始する。船長には、米国初の女性メガクルーズ船船長となった、ケイト・マキューが起用された。豪華な船内の「ファンネル・スイート」では、床から天井までを覆う湾曲ガラス越しに広がる海の展望が楽しめる。
ダラス・フォートワース(米テキサス州)
2026年夏のFIFAワールドカップを現地で観戦したい旅行者にとって、ダラスは16の開催都市の中で最も多くの試合が行われる都市だ。ただし、見どころはそれだけではない。自由の物語を称える新しい国立ジューンティーンス博物館や、過小評価されがちだが約1486平方メートル)の拡張エリアを公開予定の国立カウガール博物館&殿堂へ立ち寄ってみるのもよいだろう。市内では、著名デザイナーのマーティン・ブルドニツキが手がけたホテル「ノックス・ホテル」が開業を控えている。春には、地元で長く親しまれてきた老舗ホテル「ストーンリー」が改装を終え、著名シェフのマイケル・ホワイトによるレストランを備えた高級ホテルブランド「オートグラフ・コレクション」の1つとして再始動する。



