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2026.02.04 10:15

ANA伝説のCAが教える一流の接客 小さな子どもを「子ども扱いしない」理由

『新版 選んだ道が一番いい道』

ご搭乗後のお飲み物サービスでは、お嬢さんにも直接お好みをうかがいました。

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「お飲み物は何がよろしいですか。ソフトドリンクは、オレンジジュース、アップルジュース、グレープフルーツジュース、ジンジャーエール、コーラなどがございます。あたたかい紅茶や緑茶もご用意いたします」

お酒はおすすめしませんが、それ以外はすべて大人と同じ接客です。

私は接客の経験上、3歳以上の子どもは、自分がどういう扱いをされているか、全部わかると確信しています。まして小学5年生であれば、もう大人と同じです。

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私はお食事をおすすめする際も、ご両親に対してと同じようにお嬢さんに接しました。

「お食事のメニューをご案内してよろしいですか。和食と洋食をご用意しております。和食は会席料理で、前菜から主菜まで、順番に1品ずつお持ちします。今月は金沢の料理で、主菜には、のどぐろの煮付けをご用意しております。洋食は……」

こんな具合に、素材や料理方法まできっちりと説明し、ご注文をうかがうと、小さなお客様はよく考えて、しっかりご自身のお好みをオーダーなさいました。

父親から届いた手紙

年が明けた1月の終わり頃、会社に便箋7、8枚になる手紙が届きました。差出人は、クリスマスイブのご家族のお父様でした。

海外出張が多いのでたくさん貯まったマイルを利用したとはいえ、子ども連れでファーストクラスに乗っていいものか、ためらいがあったこと。機内では気を使わずにすんでほっとしたこと。子どもを歓迎するばかりか大人と同じようにきちんと扱ってもらい、子ども自身が感激したこと……そんな内容でした。

私のほうもお礼状を書くと、今度はお嬢さんから手紙が来て、文通が始まりました。中学受験をしたこと、無事に合格して吹奏楽部に入ったこと。私までうれしくなり、楽器の絵のカードでメッセージを送ったこともありました。

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文=大宅邦子

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