同じ内容でも言い方次第で否定的な響きになる
否定の言い方がクセになっている人は、肯定的な言い方をするクセをつけましょう。
難しくはありません。「ダメ」ではなく「こうしよう」と言えばいいだけです。
例えば、あなたは、相手に何かをお願いしたり説明したりする時は、どんな話し方をしますか? 次のうち感じがいいのはどちらでしょうか?
「そこのドアは閉めないようにしてください」
「そこのドアは開けておいてもらえますか?」
「絶対遅れないでね」
「〇時に着くようにお願いします」
「この書類、こんなふうには書かないでください」
「この書類は、こういうふうに書いてください」
「走らないで!」
「歩いてくださいね」
誰しも後の言い方のほうが、感じがいいと思うでしょう。
なぜなら、前の言い方は「指示」「命令」のニュアンスが強く出ているからです。
言った本人は普通に頼んだつもりでも、言われた側が「なんで命令されなきゃいけないの?」とカチンときてしまうかもしれません。自由意思を脅かされるので、安心ができない話し方なのです。
人間はネガティブな言葉を聞いた時、驚き、反発心、疑問といった感情がわいてきます。またこれらの感情は「安心」とは程遠く、不安や緊張を感じさせます。
感情のほうが先に立ってしまい、言われている内容の理解に時間がかかることもあるのです。
ですから、会話の返しで「ダメ」などのフレーズを使わないのと共に、何かを伝えたい時は否定形でなく肯定形の言葉を使うほうが感じがよいのです。
これも、訓練して繰り返すことで、言えるようになっていきます。
言葉を発する時に、瞬間的に口をついて出てくるフレーズは、普段から使っている言葉です。常に「~しないで」と言うのが口癖の人は、とっさの時にもその言い方が出てきてしまいます。
ですがこれも、意識して訓練していくことで変えていくことができるのです。やることは単純です。
「しないで」を「しましょう」に変えること。真逆にするだけですね。
「走るな」であれば、「歩きましょう」という具合です。
別に、言いたいことを我慢する必要はありません。言い方を変えるだけです。
肯定形の言い方を使い続けることで、その言葉が自然に出やすくなっていきます。
まず今日1回、肯定形で何かをお願いしてみましょう。
特に、相手に何かやって欲しいことがある時は、「指示」をするのではなく「お願い」をするというふうに、意識を変えるのです。


