ライフスタイル

2026.01.27 16:00

「本当に賢い人々」に見られる3つの奇妙な思考パターン

Shutterstock.com

3. 賢い人は、内容をよく理解していても答えるまでに時間がかかる

頭の回転の速さは、しばしば知性の代理指標として扱われ、素早く考える人は賢いと見なされがちである。しかし認知科学は一貫して、高い知性の本質はスピードではなく、制御にあることを示している。

advertisement

心理学の「二重過程理論」では、直感的で速い思考と、分析的で遅い思考が区別される。誰もが両方のシステムを使っているが、より知的な人ほど、自動的な反応が誤りを含む可能性を感じ取ったときに、それを抑制する能力に優れている。

2022年に発表された研究では、高い知性は、特に問題が複雑または直感に反する場合に、一時停止し、直感を上書きし、熟考的な推論に入る傾向を強く予測することが示された。言い換えれば、知的な人が遅く見えるのは、まさに自分自身の思考を監視しているからなのである。

それによって生じる「間」は誤解されやすい。教室や会議、面接の場では、ためらいが不確かさや知識不足と解釈されることがある。しかし多くの場合、それは最初に思いついた答えが必ずしも最善ではないと認識していることの表れである。

advertisement

高い知性は、より強いエラーモニタリング能力と関連している。そのため、こうした人々は潜在的な誤りに対してより注意深く、正確さが重要な場面では慎重なペースを取る傾向がある。一方で、この慎重なアプローチは、スピードが重視される環境には必ずしも適していない。しかし認知の観点から見れば、性急な反応を抑制できることは強みである。それは、速さよりも正確さや意味を重視する心の在り方を反映している。

現実には、知性は常に滑らかで効率的なものではない。こうした一見奇妙な思考パターンは、すべての状況で有利に働くわけではないし、常に高い知性と結びつくわけでもない。しかし知性が高まるにつれて、シミュレーション、不確実性の許容、衝動を内側から制御する能力も同時に成長していく。一見すると非効率に見えるものも、機能的な観点から見れば、そうではない場合が多い。

この違いを理解することは、知性を称賛するためではなく、私たち自身の最善の利益のために、本来脳が担うべき思考プロセスに対して、介入を急ぎすぎている可能性があることを理解するために重要である。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事