「トークン化」は、あらゆる資産クラスに同時に波及しつつある
NYSEの動きは目立つ例だが、唯一の例ではまったくない。トークン化は、あらゆる資産クラスに同時に波及している。
コモディティ(商品)分野では、StreameX Corp(ストリームエックス、NASDAQ: STEX)がGLDYの発売を準備している。これは利回りを生む金トークンで、投資家に年間最大4%の追加の金を配当として支払う仕組みだ。同社は昨年、リバースマージャー(逆さ合併、非上場企業が上場企業を買収して上場する手法)を通じて上場しており、ナスダック上場のトークン化専業プラットフォームという新たなカテゴリーを代表する存在である。
StreameXのCEO、ヘンリー・マクフィーは最近のインタビューでこう語っている。「トークン化によって、このプロセスを証券化できるようになりました。トークン化がなければ、これを証券化するのは極めて困難で、膨大な書類作業と弁護士間の延々としたやり取りが必要だったでしょう」。
StreameXは、ETFやリテール証券会社が販売できるよう設計された商品で、22兆ドル(約3410兆円。1ドル=155円換算)規模の金市場を狙っている。同社は数週間以内の発売を見込んでいる。
「あらゆるものをトークン化する……それは文字通り『あらゆるもの』」
文化的資産やコレクターズアイテムの分野では、そのビジョンはさらに広がる。OpenSea(オープンシー)のCEO、デヴィン・フィンザーは12月のインタビューでこう述べている。「あらゆるものをトークン化する……それは文字通り『あらゆるもの』で、暗号資産にとって非常に広範なビジョンです。予測市場もできますし、オンチェーン株式も、より文化的なものも、ゲームも、チケットも可能になります」。
数字もこの見方を裏付けている。RWA.xyz(実物資産トークン化の追跡サイト)とBernstein(バーンスタイン)のデータによると、実物資産(RWA)のトークン化市場は、計算方法によって180億ドル(約2.8兆円)から370億ドル(約5.7兆円)の規模に成長している。ブラックロックのBUIDL(ビルド)ファンドだけでも、トークン化された米国債を25億ドル(約3875億円)以上保有している。BUIDLを支えるプラットフォームであるSecuritize(セキュリタイズ)は、12億5000万ドル(約1938億円)の評価額で上場を予定している。バーンスタインは、この市場が2026年末までにほぼ倍増し、800億ドル(約12.4兆円)に達すると予測している。


