2026.02.07 14:00

プライベートな長距離列車の旅は、すべてを手に入れた旅行者への「究極の贈り物」

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1989年に運行を開始したこの路線では、20世紀初めに作られたのと同じデザインの車両を注意深く再現して使用。目的地が重要であるのと同じように、車内の雰囲気も重視されている。ダークウッドと真鍮を使った調度品、深みのあるレザー、どこかロマンチックな雰囲気を感じる昔ながらのシーリングファンを、思い浮かべてみてほしい。

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磁器のティーセットでいれる紅茶、ディナーの開始が近いことを知らせる「ドレッシング・ゴング」の柔らかな鐘の音、その音とともに、少しだけドレスアップする乗客たち──穏やかな儀式のようにも感じられる旅を提供する、数少ない長距離列車の1つだ。オープンエアの展望車に乗ることは、それ自体が静かで貴重な体験。ありのままのアフリカの風景を眺め、髪をなびかせる風を感じれば、他のどこにも行く必要がないと思えるかもしれない。

また、広々としたスイートのうち、「ロイヤル・スイート」にはバスタブも付いている。1車両全体、または列車全体を貸し切りにすることもできる。実際、ロボス・レイルは節目を祝うための旅や、家族で贅沢をするための旅に選ぶ人が多い。ブドウ園やカルー砂漠、広大な平原、そして山々を眺めながら移動する定番のプレトリアとケープタウンを結ぶルートは、南アフリカの地理を学ぶ旅のようでもある。

そのほかロボス・レイルの長距離路線には、ジンバブエとザンビアの国境に位置するビクトリアフォールズまで続くもの、ナミビアの砂漠を通過するもの、東アフリカまで続くものもある。目的地や地元の人々を尊重した形で実施されているデイツアーには、サファリドライブや、歴史を感じるスポットや周辺の小さな町を訪れるものなどがある。

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くつろいだ朝食、展望車で車窓を流れる広大なアフリカ大陸の景色を眺める時間、沈む夕日を眺めながら楽しむカクテル──ロボス・レイルには、独自のリズムがある。車内には、アフリカだからこそのゆったりとした、映画のワンシーンのような時間が流れている。

贅沢であると同時に落ち着きも感じられるロボス・レイルでの旅への招待は、上質な贈り物となる。長距離列車の旅は、世界には今も手つかずの、美しく、ゆっくりと味わうべきものがあることを思い出させてくれる。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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