さらに、大学フットボールは、ファンの男女比がより均等である点も強みと言える。「アボカドを最も多く購入しているのは女性だが、ワカモレを最も多く食べているのは男性だということが分かっている」とルケは指摘する。加えて、大学フットボールの視聴者はスーパーボウルの視聴者よりも若い傾向がある。同団体の調査では、Z世代のフットボールファンが、他の世代に比べてワカモレを「最も好きなディップ」に挙げる割合が高いことも示された。
だが、大学フットボールの最大の強みは、地域を絞ったターゲティングが可能な点にある。「アボカドの消費は、長らく米国では西海岸が圧倒的だった。しかし、ここ4〜5カ月で南大西洋地域が最大の消費地域になっている。大学フットボールは、この地域と非常に相性がいい」と、ルケは述べている。
こうした流れを受け、アボカド・フロム・メキシコは過去2シーズンにわたり、ジョージア大学と提携。スタジアム内の広告に加え、近隣のスーパーマーケットでの販促、キャンパス内での動画撮影やワカモレの試食提供などを行っている。
ルケによれば、こうした取り組みはすでに成果を上げ始めている。ファン調査によると、大学フットボールに関連してアボカド・フロム・メキシコを思い浮かべる人の割合は約25%に達した。これは69%のドクターペッパーには及ばないものの、より長年にわたり大学フットボールに投資してきたビールメーカーのモデロや日産に並ぶ水準という。
今後についてルケは、アボカドの消費量が比較的少ない中西部への展開を視野に入れている。「私たちは何年もの間、グリーンベイ(ウィスコンシン州の都市)のパッカーズのスポンサーを務めていた。現地のスタジアムで提供していたのは、ごくシンプルなワカモレだったが、多くの人にとっては新鮮な体験だった」と彼は、笑顔で振り返った。
ただし、今後のマーケティング予算の拡大は、前年度のアボカドの輸入量にも左右される。それでも、現状で記録的な豊作が見込まれていることから、ルケは2027年に、大学フットボールでの強固な存在感を維持すると同時に、スーパーボウルへの復帰も可能になると期待している。
「マーケティングが本当に効果を発揮することを、証明しなければならない。成果を出せなければ取扱量は伸びず、予算も減ってしまう。だからこそ、市場に打ち出す施策をいかに効果的に展開できるかが何より重要だ」と、ルケは語った。


