再びピボット
上記の2件を含め、最終選考に進んで手ごたえを持っていた案件が流れてしまい、アプローチとしては正しいことが確認できていた反面、これまで進めてきた「差別化」をさらに踏み込んで行っていく必要性が出てきました。
すでに家族はフランス赴任済みであり、一刻も早くキャッチアップしないと、幼い一人娘の記憶からも消えてしまい、「知らないおじさん扱い」になるリスクすらあります。
この段階でとった追加のアクションが、有期(期限付き)雇用を積極的に狙う、というものです。同一ポジションでも、無期・有期、のケースが分かれており、欧州では一般的には雇用保障の高い無期契約を優先する人材が多いので、裏を返すと、「育休等一時的な休暇を取る人材が復職するまでの期間限定やプロジェクト単位の契約であれば、採用確率も高まる」、また、まずは欧州に移住したい、そのための第一歩が必要、という私のニーズ・状況にも合致する、と考えたのです。振り返ってみて、これは、よい判断だったと思っています。
3カ国目:フランス
ここまでで、前進しながらも結果が出ない焦りや疲れも出てきて、少しバーンアウトしかかっていました。
そんな時、上述のアクションの軌道修正も奏効してか、欧州全域のマネジメントポジションについて、2回のスクリーニングを経て、次のループインタビュー(3件)が入ります。タイミング的にラストチャンスかもしれないと思いつつ、ドイツ、イタリアで対面インタビューと、フランスで(家族を訪問しながら)、スペインの面接者とリモートインタビューを実施しました。正直、インタビューの手応えはなかったものの、結果的にはこのポジションが前進することとなりました。
総括
そんなこんなで、実際に応募したポジションは10件にも満たず、うち、書類通過しインタビュープロセスに入った件数は、社内・社外合計5件でした。以前、米国での就職活動では、インターン獲得ですら100件以上応募して四苦八苦していたことからすると、ネットワーキングも奏効して、非常に効率的・効果的だったと思います。
振り返ってみると、検討対象を欧州圏全域に広げたことで、多くの気付きがありました。
アジア圏からのコンタクトは僅少なので採用責任者含めて多くの方々から興味・関心を持ってもらえたこと、何よりも、世界の至るところで想像もしていなかった、無数で多様なチャンスで溢れている、とポジティブな気付きや自信にもつながりました。
ごく一例ですが、欧州拠点での「欧州や中華系ブランドの日本市場・支社立ち上げ」、「日本ブランドの欧州展開」といった日本語要件のあるポジションは多数ありますし、ルクセンブルク、ルーマニア、スロバキアと言った国々でも、営業、カスタマーサポート、オペレーション・ロジスティック、など特定領域における欧州の本社・司令塔機能が置かれていることもあり、英語ベースでのポジションもあります。いざとなったら、何とでもなる気がする、と気持ちの安定ができました。
最終的には、欧州全域の時計・宝飾品統括事業部長(拠点は欧州内どこでも選べるのでパリ拠点を選択)のポジションで合格し、多様、かつ新たな文化圏・ビジネスや経営慣習に日々触れながら、楽しく奮闘しているところです。
就職・転職等においては、必ずしも絶対的な物差しではなく、運・相性・タイミング・他の候補者との相対的な比較など、自分ではコントロールできない要素による影響も大きいです。結果に一喜一憂することなく、肩の力を抜いていれば自然と良い巡り合わせがある、人間万事塞翁が馬、ってそういうことなのではないかな、と思いました。
書類等の面接準備については、過去の関連コラムを参照ください。
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