5. 巻貝・カタツムリ
これはあまり知られていない話だが、巻貝の仲間──とりわけアワビ属(属名:Haliotis)などの腹足類をはじめとする海生の種──は、頭足類の親戚と同様に、青い血を持っている。
興味深いことに、2010年の研究で述べられているように、陸生の巻貝の仲間であり、よく庭先などで見られるカタツムリも、この特徴を共有している。
これらの巻貝は、(陸生であれ海生であれ)小さくて活気の感じられない生物たちだが、ヘモシアニンはその体内で、イカやタコなどとまったく同じように酸素運搬の役割を果たしている。
注意してほしいのだが、巻貝やカタツムリの特徴として知られるゆっくりした動きは、彼らの怠惰ゆえではなく、生理的特性によるものだ。具体的に説明すると、巻貝の血に含まれるヘモシアニンによる酸素運搬は、多くの条件下では、ヘモグロビンよりもずっと効率が悪い。その結果として、代謝率もずっと低くなる。
だが、多くの巻貝が繁栄している低温かつ酸素量の変動しやすい水中では、このシステムは見事に機能するのだ。


