症状を左右するのは「早めの対処」
クリニックフォア医師によると「花粉症対策の基本は、花粉が本格的に飛び始める前から治療を始めること」とのこと。スギ花粉は、シーズン突入の2~3週間前から微量ながら飛散し始めるため、症状が出てから薬を使うよりも、事前に対策をしておく方がピーク時のつらさを抑えやすい。
とくに飛散量が多い年は、初期対応の差がその後の生活の快適さを大きく左右する。鼻水やくしゃみだけでなく、鼻づまりによる睡眠不足、集中力の低下などが重なると、仕事や家事がままならなくなるケースもある。重症化を防ぐ意味でも、「まだ大丈夫」と思っている段階で動くことが重要だ。
◾️花粉飛散前~飛散初期の対策タイミング

◾️地域別の予防開始時期

我慢はせず、症状に応じた治療を
花粉症は、市販薬でコントロールできる人もいるが「鼻づまりが強い、夜眠れない、日中のパフォーマンスが著しく落ちる」といった場合は、医療機関での相談が勧められている。花粉の飛散量が多い年は、前年と同じ薬が合わなくなることもあり、症状に応じて治療内容をアップデートすることが必要になるからだ。

また、クリニックフォアは治療の選択肢のひとつとして、スギ花粉症に対する根本治療である「舌下免疫療法」を提案している。これは毎日少量のアレルゲンを体内に取り入れることで体を慣らし、長期的な症状の軽減を目指す治療法だ。
開始時期は花粉シーズン終了後の5月頃から12月頃までが適しており、翌シーズン以降の症状緩和が期待できるとされている。即効性のある治療ではないものの、「毎年つらい状態を繰り返している」という人にとっては、選択肢として知っておくと安心感が増すだろう。
花粉症は、起きてから対処するものではなく、備えて向き合う時代に入っている。飛散量が多いとされる今年こそ、早めにできることを今からひとつずつ整えておきたい。


